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エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社でのグラフDB「Neo4j」導入事例を発表

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2019年12月20日

報道関係各位

クリエーションライン株式会社

エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社がグラフDB「Neo4j」でネットワーク機器管理を数百倍の効率化
~既存RDBからグラフDB「Neo4j」に置き換えて数百倍のパフォーマンス向上を実現~

クリエーションライン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:安田忠弘、以下クリエーションライン)は、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)におけるグラフデータベース(以下、グラフDB)製品 Neo4j導入事例を発表します。

クリエーションラインは、国内における Neo4jの導入・運用にあたっての開発支援、技術サポートを行っています。 Neo4jは、 Neo4j,Inc.(本社:米国、CEO Emil Eifrem:エミル・エイフレム、以下Neo4j社)が提供する、柔軟性、性能、スケーラビリティを兼ね備えたグラフデータベースです。

■導入の背景
NTTグループにおいて、主にシステム開発事業を担う同社は2017年、クライアントから他社開発のシステムに関する更改依頼を受けました。そのクライアントは、エンドユーザーに安定したサービスを提供するため、保有するネットワーク機器に関する確実で迅速な管理を実現する必要がありましたが、対象システムの実態について確認を進めると、深刻な性能問題が発覚。また、サーバーのサイジング等を見直す過程でアプリケーションそのものの問題などが浮上したため、一からシステムを作り直すことにしました。

■Neo4j採用の経緯
システムを作り直すため模索する中、RDBという案も出たものの、テーブル間でのJoinが多用される複雑な検索では十分なパフォーマンスが得られないため、「性能改善」という至上命令に対しては実現困難だと考えました。

一方グラフDBは、ネットワーク機器の膨大な “つながり” を高速検索でき、「ノード」「エッジ」「プロパティ」という3つの要素によって関連性を表現しているため、ネットワークを構成する機器の関連性や状態を確実に管理したいという今回の案件にまさに合致していました。そして当時、3製品を対象にスペックや実績などを含めた検討を進める中、大きな優位性をもって浮上してきたのがNeo4jでした。

圧倒的なシェアと公開情報の多さ、また調査会社が実施したグラフDBのランキングでもパフォーマンスを含め最上位に位置しており、開発言語もCypher Queryが使用できることから、Neo4jを対象に性能評価を行うことを決定しました。こうして、2017年夏から約4ヶ月にわたり、NTTコムウェアでは性能評価を実施することとなりました。

■評価結果
グラフDBとしてNeo4jを選択したものの、当初は本当に満足できるパフォーマンスが得られるかという“性能”リスクが想定されました。一方、リリースの時期は死守する必要があり、結果としては「Neo4jと同時に、RDBを使ったシステムも評価・検討を続けていくという斬新なアプローチで評価が開始されました。

そして、4千万件におよぶ実際のネットワーク構成データを使った検索では、RDBでは約80分かかっていた処理を、Neo4jでは数十秒で完了することができました。数千倍のパフォーマンスが発揮されたこの結果を受け、バックアップとして考えていたRDBのプライマリーでの使用は不要となり、Neo4jの導入がほぼ確定となりました。

コスト面でも、数年の運用まで含めたトータルコストでは、前システムをそのままポーティングするよりも、新たなシステムがコスト面で勝るという試算結果が出たことから、予定通り2018年3月、新システムがリリースされました。

■導入の効果
今回のシステム刷新における最重要課題とも言える性能改善のうち「検索スピードの高速化」について、性能試験においてRDBで約80分かかった検索が、Neo4jでは数十秒で完了したという成果が、実運用の中でも証明されています。

開発生産性についても、Neo4jで使用されるCypher Queryは非常に扱いやすく、取り出したい情報についてNeo4jブラウザーで視覚的に確認しながらQueryを書けるため、同じ検索を行う場合でも、通常のSQL文に比べてコーディング量が10分の1程度と、精度、生産性の面でも優位だと感じています。

また、クリエーションラインのサポート面についても、迅速かつ的確、そして必要な情報にさらにプラスアルファの内容を加えた回答に、助けられています。

■今後の展望
今や社会基盤とも言えるネットワークの安定運用に不可欠なプレイヤーとして、業界を牽引するNTTコムウェア。今回得られた経験やノウハウを活かし、より多くのお客様に対してグラフDBのメリットを提供して行くことを考えています。

クリエーションラインは、今後NTTグループ内外のお客様に対してもNeo4jソリューションを横展開される際のご相談等、引き続きサポートしてまいります。

■「Neo4j」について
「Neo4j」は、 Neo4j,Inc.(本社:米国、CEO Emil Eifrem:エミル・エイフレム、以下Neo4j社)が開発、提供しているグラフデータベースです。グラフデータベースは、グラフを描画するのではなく、グラフ理論の頭脳をもってデータ処理を行うことができる、とても汎用性の高いデータベースです。
他のデータベースに比べ、自由度の高さやデータ間の関連性を自由自在につなぎ合わせることができる性能の高さ、スケーラビリティが特徴です。
詳細:https://www.creationline.com/neo4j

■エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社について
NTTコムウェアは、日本の通信インフラを支え、人々の暮らしを変えていきたいという想いを胸に、お客さまに最適なソリューションを提供してきました。システムインテグレータを超え、ビジネスインテグレータへ。私たちは品質と信頼性を追求し、お客さまとともに考え、動き、真のパートナーとして新たなビジネス価値を「協創」していきます。

本社所在地: 東京都港区港南1-9-1 NTT品川TWINS アネックスビル
代表者  : 代表取締役社長 栗島 聡
事業内容 : 情報通信システム及びこれに関わるソフトウェア又は、各種装置の開発、製作、運用、保守及びそれらの受託、情報通信システム及びこれに関わるソフトウェア又は、各種装置の販売及び賃貸、電気通信事業法に基づく電気通信事業、電気通信工事の請負
通信機器及び各種ネットワークサービスの販売取次業務、情報処理サービス業並びに情報提供サービス業、ネットワークを介して提供される音声・映像・文字等のコンテンツ製作及び販売、前各号に関する企画、調査、研究、研修及びコンサルティングの受託
会社HP : https://www.nttcom.co.jp/

■クリエーションライン株式会社について
クリエーションライン株式会社のミッションは、「IT技術によるイノベーションにより顧客と共に社会の進化を実現すること」です。クラウド、OSS、アジャイル、DevOps、データ解析・機械学習などの先端技術について多くの経験と知識を有するITプロフェッショナル企業として、国内外の大手通信事業者、データセンター事業者、サービス提供事業者などに対して多くの実績を保有。
本社所在地: 東京都千代田区神田佐久間町3-6 M's WORKS BLDG 2F、3F
代表者  : 代表取締役社長 安田 忠弘
事業内容 : アジャイル開発支援サービス事業、サブスクリプション事業
会社HP : https://www.creationline.com/
Facebookページ :https://www.facebook.com/creationline/
Twitterページ  :https://twitter.com/creationline

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以上

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