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アジャイルコーチだらけのフェニックスプロジェクトワークショップ #agile #devops ##phoenixproject

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

7/5(金)にアジャイルコーチを招いてフェニックスプロジェクトワークショップを開催しました!

背景


以前フェニックスプロジェクトワークショップを開催したことをFacebookでシェアしたところ、アジャイルコーチ数名から「やってみたーい」と連絡を受けました(ありがたや)。
我々としても 宣伝になる 「アジャイルコーチがやったらどうなるのか気になる」「やってるところを見るだけで学びがありそう」「初めてクリアが見れるかも?」などなどの興味・期待がわいてきたので開催してみました!
この特殊な回ではなく通常回に興味がある方はコチラ、申し込みしたい方や参加者の声が聞きたい方はこちら

フェニックスプロジェクトワークショップ 社内実施レポート #devops #agile #PhoenixProject

参加者紹介


下記12名の猛者に参加いただきました(順不同)。
川口さん、安井さん、長沢さん、稲野さん、山田悦朗さん、高江洲さん、秋元さん、木村さん、中村洋さん、松元さん、中村知成さん、森一樹さん

「このメンバーでワークショップやるなんて笹さんは猛獣使いだね!」とか言われましたが、結局人に使われるような猛獣はいませんでした。

開催側の学び


最初に開催していて気付いた学びを共有します。
たくさんあったのですが、ダラダラ書いても読みづらいと思うので3つに絞って書きます。

1. 心理的安全性が超重要

他の回と今回の一番大きな違いはカイゼンスピード」でした。
通常、2,3ラウンド終了後の振り返りで起こるアクションが開始30秒くらいで実施されました!
また、振り返りフェーズ以外でカイゼンを行うグループはほぼありませんが、今回はワーク中に何度もカイゼンが実施されていました。
通常回との違いを観察してみると、経験値の差(こういう時はこうするよねー)ももちろんありますが、それ以上に「心理的安全性」が超重要だと感じました。

具体的には…

  • 気付いたタイミングでカイゼン提案ができる 「カードはこう並べた方が良いと思います」
  • 反論もすぐに出る 「今はこの並びを変えない方が良いと思います」
  • すぐに決を採る 「賛成の人は親指上、反対の人は親指下、せーの!」
  • 採用されなくても後腐れなく貢献する 「じゃあこのままでいいでーす」

普段だとしょっぱなのカイゼン提案が出来ないところが多いです。
きっと「反対されたら嫌」とか「みんなに嫌われたら嫌」といった気持ちがブレーキをかけているのだと思います。
そういった状態ではカイゼンすべき所が放置され、チームがより良い状態に進む速度を鈍くさせてしまいます。
逆にこういった心理的な障壁が無ければカイゼンスピードはここまで上がる、という一例を今回のワークショップで確認することができました。
今後のワークショップでは「心理的安全性」の重要性も感じてもらえる工夫をしていきたいと思っています(まだ具体的なアイデアは思いついてないです)。

2. カイゼンにおける「too much」

カイゼンを行う際に考えることは「ボトルネックを特定して解消する」ことだと思います。
このワークショップでは数多くのタスクを完遂する必要があるため、どうしても速度を向上させることに意識が向きがちです(大抵の場合、十分な速度になったところでワークショップが終了)。
今回の場合も序盤は仕事のフローをカイゼンする方向に動いていきましたが、ラウンド3あたりで「これ以上のカイゼンはtoo muchじゃないですかね?」という一言が出ました。
その一言から、より良い成績に近づけるためには「速度」ではなく「バックログの優先順位付け」に視点が動きました。
実際にラウンド4に入ってみると速度的にはもう十分、というか暇になっていました。
そして「バックログの優先順位付け」をカイゼンしたことにより、より売上&株価を向上させるためのバックログ選びをスムーズに行うことができるようになり、結果に結びつけることができたと思います。
現場でも「より良くなるアイデア」が出た場合、なんとなく承諾してやってしまう気がします。
そういう「なんとなく良さそうなアイデア」が出た時こそ「この問題は今解決すべき問題なのか?」「価値に結びつくカイゼンなのか?」を問い直すことが必要だと感じました。

3. バリューストリームの具現化とサシミ

ラウンド3までは明確にバリューストリームが描画されることはなかったのですが、ラウンド3からは見える化されただけではなく「工程の担当者」も見えるようになりました。
見えるようになったというよりは「一体になった」という方が正しいかもしれません。
このやり方では自分の担当以外にも、前後の工程(実際はお隣さん)でやっていることや起きている問題を自然と知ることができます。
実際に自分の役割±1の範囲を必要に応じて手伝い合いながら対応していました。
「自分は役割を果たしたからはい終了」にせず「価値を届けるのに必要なことをやる」ただし「1人で全部はやることができないので集中してやれる範囲で」というように見えました。
外から見ていて「これはまさにサシミじゃないか!」と気付きました(パッと見だとゴチャゴチャしているので分かりづらい)。
整然としてはいないかもしれないですが効果はバッチリで、かなり昔の時代からこういった開発スタイルの企業が日本にいたというのはスゴイなと思いました(サシミは富士ゼロックスさんでしたっけ?)。
サシミについてはコチラコチラあたりが参考になると思います。

ちなみに結果は…


と、ここまでスゴそうなアピールをしてきたのですが結果はというと…
……

残念!!目標達成ならず!
と言っても、「あえて失敗してみよう」とか「これを今やったら講師の思う通りになってる気がするから敢えてやらない」といったことを平気でやっていたので本気でゲームクリアのみを目指したらどうなっていたのかは気になります。
(そもそも最初に売上・株価の目標値を発表した直後に「こんなに売上が落ちてる状態でそんな目標設定するのはおかしい!」と非常に現実的な指摘もされ、最後にも「売上は結果論」などなど色々言ってました)

ワークショップの様子(ネタバレ対策で写真中心)


和やかな雰囲気でスタート。
終始チャチャを入れてくるのでやりづらいファシリテーター。

開始1分後の様子。
曰く、「座席の配置に意図を感じたので壊したくなった」。

昼休み明けの様子。
ここで名言「床がない現場はない」が生まれる。
ファシリテーターは振り返りに干渉することが全くなくなり今までになく暇に。

ファシリテーター以外にも暇な人がいた模様。
というのも、直前にチームのために近くのコンビニまでコピーしに出かけたので、状況を把握できておらず邪魔をしないという選択をしたと思われる。
と思ったものの、その後踊ったりしていたのでただ暇だった可能性も…

参加者のブログ紹介


参加者目線での「どんな学びがあったか」「どんなワークショップだったのか」については下記ブログをご覧ください。
実際に参加してくださったコーチの皆さんのブログです。

集合写真


はいフェニックス!

Author

DevOpsチームのアジャイル好き。毎日宇都宮から通ってます。好きな言葉は「自由」!イベント主催するので参加してくださーい♩♪

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