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RemoバーチャルオフィスをZoomの代わりに試用してみた #creationline #リモートワーク #テレワーク #在宅勤務 #バーチャルオフィス #stayconnected

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

本稿は、Zoomの代替案としてRemoの「バーチャルオフィス」機能を試用してよかった点・気づいた点などを述べた簡単なレポートです。皆さまの快適なリモートワークの一助となれば幸いです。

はじめに

クリエーションラインではかねてよりリモートワークに力を入れており、富山事業所をはじめとして海外や東京都外に在住しながら仕事をしているメンバーがいます。そして、昨今の新型コロナウイルス感染拡大リスクを防止するため、2020年2月18日からいち早く在宅勤務の推奨を開始し、2020年3月27日からは全社員・パートナー様(従業員)を対象に全社原則在宅勤務(フルリモートワーク)へ移行することになりました。

かねてから弊社ではZoomを利用し、本社の各部屋にカメラとマイクを設置して出社メンバーと在宅メンバーが滞りなくミーティングやコワーキングを実施できるように取り組んでいます。しかし、在宅勤務推奨以降は実際に顔を合わせることが減少し、会話による気軽なコミュニケーションが取りづらくなることが危惧されました。そこで全メンバーはチームごとのZoomミーティングに常時接続しておき、必要に応じてカメラやマイクのオン・オフを行ったり、後述するブレイクアウトルーム機能を使うことで、これまで通りの意志疎通ができるように環境整備を行いました。ただ、Zoomでは次のような問題点がありました:

  • ブレイクアウトルームという参加者を別々のミーティングに分割する機能があり、全体セッションを維持したまま個別のセッションに移行するといった使い方ができる。しかし、ブレイクアウトルームの開始や参加者の新規追加・新規振り分けなどは全体セッションの管理者(ホスト)しか実行できず、管理者の負担が大きい。
    • ブレイクアウトルームは個々のセッションが完全に隔離されるため、セッション外の状況がまったくわからなくなる。
    • 全館放送のように、全セッションへの一括アナウンスができない。
  • Zoomでミーティングを用意すると、IDを指定するなどしていちいち出入りしなければいけない。
  • Zoomに脆弱性の報告が次々と上がっており、Zoomの利用を禁止とする企業様も増えてきている。

そこで、代替案がないか探していたところ見つけたものがRemoバーチャルオフィス機能です。

※一部修正を施しています。

トライアルの開始方法や参加方法は公式サイトの説明に譲り、ここではRemoバーチャルオフィスの使用感を述べていきます。

Remoバーチャルオフィスの「部屋」について

前掲のスクリーンショットのように、Remoにはあらかじめ複数の部屋が用意されています。部屋の名称は変更可能です。入退室は部屋をクリックするだけで簡単に行うことができます。ホスト(管理者)による制御は必要ありません。

自分が入室している部屋に他の誰かを招待したい場合は、その人のアイコンを右クリックして表示されるメニューから「Get」を選びます。

招待された人はチャイムとともに次のようなポップアップが表示されるので、入室するならOKボタンをクリックします。

また、部屋をクリックするとすぐに入室できると先に述べましたが、ちょっとワンクッション置きたい場合は実際の部屋のようにノックすることができます。部屋を右クリックして表示されるメニューから「Knock the door」を選びます。

ノックされた部屋の人はノック音とともに次のようなポップアップが表示されるので、ノックした人の入室を許可するならOKボタンをクリックします。

また、建物内の部屋には鍵をかけることができます。鍵のかかっている部屋にはワンクリックでは入室できず、招待を受けるか、ノックして入室を許可される必要があります。なお、建物外に設置されているベンチやソファは部屋ではないので鍵をかけることはできません。

部屋名を変えられることは前述の通りですが、定員やレイアウトは試用期間の時点では変更不可能でした(カスタマイズは現在計画中のようです)。弊社のチームは「2枚のピザルール」に従うことが多いため、主に準備されている4人部屋では入りきらず、かといって12人部屋やカンファレンスルームは定員は満たしますが2部屋しかないところがネックです。

使用感

ワンクリックで入室できるため、気軽に部屋を出入りすることができます。視覚的に誰がどの部屋にいるのか、今何をやっているのかわかりやすいという効果もありました。必要に応じて、Remo全体へ音声・動画の配信を行うことも可能です。Zoomのブレイクアウトルームが完全別室であることと比較すると、Remoバーチャルオフィスはパーティションで区切られたような緩やかな空間だと言えます。

一方、全体的に動作が重いという声がよく聞かれました。Chromeのハードウェアアクセラレーションを無効にすることである程度改善されることもあるようですが、そもそもそれなりのマシンパワーや回線速度が必要そうです。

また、カメラとマイクをオンにしている人が多くなると、急激に音質が低下するようです。カメラをオフにしてマイクのみでミーティングを行うことである程度は軽減できる場合があります。

付属のホワイトボード機能はDeskleを組み込んでいるようです。ただ、試用期間中に共同編集できたのは一度だけで、その後は個別にホワイトボードが作成されてしまい、一緒に同じホワイトボードを編集することができませんでした。何か操作が必要だったのか、バグだったのかは不明です。

総評

100人を越える弊社全社として使うには部屋数・定員数のキャパシティがまったく足りないと感じましたが、10〜20人程度のチームなどで小規模に利用するには十分使えるという印象でした。

クリエーションラインでは今後もリモートワークの充実に取り組んでいき、その成果をレポートしていきたいと思います。

Author

Chef・Docker・Mirantis製品などの技術要素に加えて、会議の進め方・文章の書き方などの業務改善にも取り組んでいます。「Chef活用ガイド」共著のほか、Debian Official Developerもやっています。

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