[和訳]数クリックでAWSとAzureにDocker データセンターをデプロイする #docker
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本稿は DOCKER DATACENTER IN AWS AND AZURE IN A FEW CLICKS(2016/6/21) の和訳記事です。
数クリックでデプロイが可能となる近日公開予定のDocker Datacenter AWS Quickstart とAzure Marketplace Templatesを紹介します。
Docker Datacenter AWS Quickstartは、CloudFormation テンプレートを、Azure では Marketplace上のビルド済みテンプレートを利用します。これにより、今までよりも容易にパブリッククラウドインフラ上にエンタープライズ向けCaaS Dockerをデプロイすることができます。
アジャイルアプリケーション開発のためのDocker Datacenter as a Service (CaaS)プラットフォームは、どんな規模の企業でも使えるシンプル、安全、かつスケーラブルなコンテナとクラスタのオーケストレーションとマネジメントを提供します。Docker Datacenterのためにビルドされた新しいクラウドテンプレートを利用すれば、開発部門やIT運用部門はDocker化されたアプリケーションをAmazon EC2やMicrosoft Azure 環境に、コード変更なしでスムーズに移動することができます。これにより、コンピューティングリソース、Dockerをサポートしたコンテナ管理機能、そしてオーケストレーション機能をたったの数ステップで実現することができます。
Docker Datacenterとは
Docker Datacenterには、Docker Universal Control Plane, Docker Trusted Registry (DTR), CS Docker Engine 及びSLAを含めた商用サポートが含まれています。
・Docker Universal Control Plane (UCP):企業向けのクラスターマネジメントソリューション。一台のサーバーからクラスタ全体を管理するのに役立ちます。
・Docker Trusted Registry: イメージストレージソリューション。Docker イメージを安全に保存し、管理するのに役立ちます。
・商用サポート版 (CS) Docker エンジン
Docker Datacenter AWS Quick Startを使って、ワンクリックでAWS上にデプロイ
AWS Quick Startのreference developments を使えば、AWSクラウド上で迅速にDocker コンテナをデプロイすることができます。
Docker Datacenter AWS Quick Startは、カスタマイズ可能なCloudFormationテンプレートを使用します。これにより、機能を追加したり、自身のDocker環境に合わせて変更を加えたりすることができます。
アーキテクチャ
AWS CloudFormationは、VPC、セキュリティグループ、パブリック/プライベートのサブネット、インターネットゲートウェイ、NATゲートウェイ、S3バケットなどのAWSリソースをすべて作成してからインストールプロセスを開始します。
その後、最初のUCPコントローラインスタンスを起動し、Docker エンジンとUCPコンテナのインストーラプロセスを実行します。最初のUCPコントローラが作成したRoot CAをS3に戻します。最初のUCPコントローラが起動し実行されると、ほかのUCPコントローラ、UCPクラスターノード、そして最初のDTRレプリカの作成プロセスを自動起動します。最初のUCPコントローラノードについても同様で、ほかのすべてのノードが商用サポート版 (CS) Docker エンジンのインストールにより開始され、その後UCPとDTRコンテナを実行してクラスタに加わります。二つのELBは、一つはUCP用、一つはDTR用ですが、それらは起動後に自動的に構成され、二つのAZ全体にロードバランサ機能を提供します。
さらに、必要があればUCPコントローラとノードはASGで起動され、スケーリング機能を提供します。このアーキテクチャにより、UCPおよびDTRインスタンスの両方が両AZ間に拡散し、高可用性を保障します。Route53は、プライベートまたはパブリックのHostedZoneにUCPとDTRをダイナミックに登録、構成するために使用します。
Quickstartテンプレートの主要な機能は次の通りです:
・新規VPC、異なるAZ内のプライベートおよびパブリックのサブネット、ELB、NATゲートウェイ、インターネットゲートウェイ、オートスケーリンググループの作成―これらすべてはAWSのベストプラクティスに基づいています
・証明書バックアップとDTRイメージストレージ(DTRの追加の構成が必要)に使用するS3バケットとDDCを作成
・VPC内の複数のAZにまたがる3つのUCPコントローラをデプロイ
・構成済みのヘルスチェック付きのUCP ELBを作成
・DNSレコードを作成し、UCP ELBにアタッチ
・UCPノードのスケーラブルクラスタをデプロイ
・UCP Root CAをS3にバックアップ
・VPC内の複数のAZにまたがるDTR Replicaを3つ作成
・構成済みのヘルスチェック付きDTRを作成
・DNSレコードを作成し、DTR ELBにアタッチ
AWS Quick Startガイドをダウンロードして詳しく知る
Docker Datacenter for AWSを始める
- Docker Storeへ行き30日の無料体験に登録、またはセールスに問い合わせる
- 認証で”Launch Stack”の入力指示が出た後、AWS Cloudformation ポータルに遷移します。
- スタックを起動するAWS地域を確認してください。
- 要求されたパラメータを入力
- 確認して起動
- 完了したらoutputsタブをクリックしてUCP/DTRのURL、初期ユーザー名、パスワード、S3バケット名を確認
Docker Datacenter用の上限$2000のAWSクレジットを要求する
Azure Marketplace 上でビルト済みテンプレートをデプロイ
Docker DatacenterはAzure Marketplace上でビルト済みテンプレートとして利用可能です。グローバルに、様々なデータセンター間で即座に実行することができます。顧客はニーズに合わせて、Azure上で提供される様々なVMの選択肢の中からDocker Datacenterをデプロイするよう選択することができます。
アーキテクチャ
Azureのデプロイメントプロセスはユーザーに関する基本情報をいくつか入力することから始まります。すべてのノードにSSHするためのadminユーザー名(OSレベルのadmin ユーザー)とリソースグループの名前がその基本情報に含まれます。リソースグループというのは、論理的に管理されるリソースの集まりだと考えてよいでしょう。リソースグループについて、詳しくはこちらを参照してください。
azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/resource-group-overview/
次にクラスタの詳細を入力します:UCPコントローラのVMサイズ、コントローラ数(初期値は3)、UCPノードのVMサイズ、UCPノードの数(初期値1、最大値10)DTRノードのVMサイズ、DTRノードの数(初期値3)、仮想ネットワークの名前とアドレス(例: 10.0.0.1/19)ネットワークについて、2つサブネットがあります:一つ目はUCPコントローラノードのためのサブネット、二つ目はDTRおよびUCPノードのためのサブネットです。
最後にOKをクリックしてデプロイを完了させます。小さなクラスタであればプロビジョンは15-19分、大きなクラスタであればもう数分かかるでしょう。
Azureでデプロイするには
- Docker Datacenter30日間の無料体験に登録する、またはセールスに問い合わせる
- Microsoft Azure MarketplaceのDocker Datacenterへ行く
- Deployment Documentsをレビューする
まずはDocker Datacenterライセンス登録して始めてください。
・動画でDocker Datacenter アーキテクチャを理解
Dockerに関してさらに学ぶには
・Docker初心者は、10分のオンラインチュートリアルをご覧ください。
・画像、自動構築などを無料のDocker Hubアカウントでシェアしてみましょう。
・Docker 1.12リリースノートを読んでみましょう。
・Docker Weeklyを購読してみましょう。
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・次に予定されているDocker Meetupに参加してみましょう。
・DockerCon 2016に登録してみましょう。
・DockerCon EU 2015のビデオを見てみましょう。
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