[和訳]Chef Client 新バージョンのリリースが決定 #getchef
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本稿は Preparing for Chef Client 13 (2017/1/30) の和訳です。
昨年一年間、私たちはChefに月に一回というリリースリズムを採用しました。 この結果、ユーザー(そしてスタッフも!)はスケジュールの予測をすることができるようになり、以前よりも安全かつ迅速に Chef のバージョンをリリースすることができるようになりました。
今回は次のステップを紹介したいと思います。今年の4月に Chef Client 13 をリリースすることから始めて、以降も毎年4月に Chef Client のメジャーバージョンをリリースしていく予定です。
多くの人にとって、Chef Client 12(あるいは Chef Client 11)から Chef Client 13 へとあまりストレスなくアップグレードができる必要があります。 いくつか重要な変更点があります。 どれほど小さいデプロイであってもテストをすることが必要になります。 準備をするにあたってこの記事が参考になるでしょう。
Chef Client 13 を作る必要があるのはなぜでしょうか?
Chef Client 12.0 がリリースされてから2年弱が経過しました。 私たちはこれまでに多くの改良を行ってきましたが、古いコードを削除したり動作やAPIを変更したりするのにはメジャーリリースが必要です。 メジャーの改訂番号は セマンティックバージョニングの規約に従っています。
変更が頻繁にあり、Cookbookの作成者たちにとって Chef Client 12 の全てのバージョンをサポートすることが難しくなっていました。 たとえば、Chef Client 12.14 から yum_repository Resource が含まれましたが、 12.14 よりも前のバージョンのChef Clientを使用する場合はリポジトリ設定するのにyum Cookbookに依存する必要があります。 compat_resource という Cookbook は、Cookbook作成者のためにいくつかの機能をバックポートしていますが、長期的な解決策としてこの Cookbook を使用することには不安があります。
どのように Chef Client 13 に向けての準備をすれば良いでしょうか?
Chef には問題を発見しやすくするために廃止予定の通知機能が含まれています。 廃止予定のものについてはドキュメントサイトに載っています。 Chef Client は特定のページへのリンクを提供し、そのページには廃止予定の情報とその修復方法に関する詳細が記載されています。 Chef Client 13 の動作のいくつかをシミュレーションする Chef の設定オプションが2つあります。 Test Kitchen もしくは、インテグレーション環境においてこれらのオプションを動作可能に設定することが推奨されます。
Test Kitchenでこれらを動作可能にするためには、provisioner ブロックに以下を追加してください:
client_rb:
treat_deprecation_warnings_as_errors: true
resource_cloning: false
Chef Automate のユーザーは Visibility の Kibana で廃止予定の警告を検索することができます。
これは Chef Client 12 にとって何を意味するのでしょうか?
2018年4月に Chef Client 14 をリリースするまで、私たちは Chef Client 12 の深刻なバグとセキュリティ脆弱性に対する修正を提供することを約束します。
Chef Serverに関してはどうでしょうか?
Chef Server 13 をリリースする計画はありません(訳注:現時点では)。 Chef Server 12 はその前後のバージョンと完全な互換性があり、Chef Client の新しいリリースへのサポートも続けていくことができます。 常に最新バージョンのChef Serverにアップグレードすることを推奨しています。
Chef Client 13 の良さはどんなところですか?
私たちが今まで作成してきた Chef Client の中で最も優れたバージョンであるからです。 Windows のサポートに対してとても大きな進歩を遂げました。今までと同じように使用できる多数の Resource を Chef のコアに追加しました。新しい Resource をよりシンプルにより堅牢に書けるようにしました。さらに Chef の高速化も成し遂げました。