業務の枠を超えて:異なる視点とコミュニケーションの力
この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。
こちらはクリエーションラインアドベントカレンダー 9日目の記事です。
今日は、2023年10月に施行された「インボイス制度」への対応として実施した弊社オリジナルCRM連携アプリの改修作業について書いてみようと思います。
弊社ではマーケティング部門と営業部門で使用しているHubSpotと、経理部門で使用しているfreee会計を連携していくつかの作業を自動化していますが、ここで使っているfreee会計APIが仕様変更になるということで、弊社の連携アプリも改修が必要になりその作業を実施しました。
私はビジネスオペレーションの担当者でエンジニアではないので、改修作業はエンジニアのY氏と一緒に進めました。弊社はほとんどがリモートワークで、Y氏とは1、2度しか会ったことがありません。世代も業務経験もまったく異なり、はじめのうちは打合せをしていても共通の言語が見つからないような雰囲気でした。しかし、作業が進む中で、APIの仕様変更の影響範囲が予想以上に大きいことに直面し、コミュニケーションの仕方が変化しました。
私は少々回りくどいかなと思うくらいの表現で実際の作業や必要な要件を伝えることに努め、Y氏は実際のコードを指し示しながら1つ1つ説明することにしました。確かにコードをいきなり見せられても何もわからないのですが、1つ1つ順を追って説明を聞いて行くと話の大筋が見えてきましたし、想定している動作の見えない動きをイメージできるようになっていきました。そして、自分が理解した内容を元に、作業するメンバー用の資料を作成し、Y氏はその資料をレビューした上に、エンジニア目線の図を追加しました。仕上げの作業では、チームリーダーのK氏の力も借りて、予定していた期日を若干過ぎていましたが、改修作業は無事一段落しました。
さあ、次は改修内容を実際の実務担当メンバーに伝え、使ってもらう段階です。しかし、ここでも異なる業務経験からくる理解の違いに苦労しました。作成した資料には質問がないため、理解してもらえているか不安に感じました。そして、現場のフォローは「トライ&エラー」を繰り返しながら、今も続いています。
結局のところ、仕事において技術やツールはもちろん重要ですが、その中でも特に重要な要素の一つはコミュニケーションだなと改めて実感しました。コミュニケーションは仕事全体にわたり、関係者との円滑なやり取りがその仕事の成功に直結します。私たちIT業界関係者はどうしても技術的なスキルやツールに意識を向けがちですが、それらを活かすためには効果的なコミュニケーションが不可欠です。効果的で円滑な情報伝達を確立して、相互理解を深められるようなコミュニケーションを心がけていきたいと思います。
年の瀬に寄せて、コミュニケーションについて今一度考えてみませんか?!