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オープンソース・クラウド基盤ソフトウェア『Eucalyptus』の実用性検証資料を公開

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2009年6月24日

クリエーションライン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:安田 忠弘、以下:クリエーションライン)は、オープンソース・クラウド基盤ソフトウェア『Eucalyptus』の実用性に関する検証・調査資料を広く公開いたします。

『Eucalyptus』はカリフォルニア州立大学サンタ・バーバラ校コンピュータ科学部で開発が進められてきたオープンソースのクラウド・プラットフォームソフトウェアであり、Amazon.com, Inc. (本社:米国ワシントン州シアトル、CEO:ジェフリー・P・ベゾス)のクラウドコンピューティングプラットフォームサービス「Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)」とのインターフェース互換を持ち、且つ同様の機能を有するプライベートクラウド基盤ソフトウェアとして注目を集めています。クリエーションラインは『Eucalyptus』の実用性検証・調査を行い、その成果として本資料を公開します。

今回の資料には『Eucalyptus』のインストールマニュアルなども盛り込まれており、公式サイトでも公開されていなかった既存システムから『Eucalyptus』を利用したシステムへの移行方法についても検証・評価しその方法を公開しております。

本調査は『Eucalyptus』の実用性の評価を目的とし、以下の検証・調査を実施しました。
(1)『Eucalyptus』のインストールおよび実装環境の調査。
(2)既存環境から『Eucalyptus』への移行方法の調査。
(3)「Amazon EC2」を比較対象とした『Eucalyptus』の機能の調査。

上記の調査の結果、『Eucalyptus』は「Amazon EC2」で実装されている主要な機能を備え、且つ性能面を考慮した方式を採用していることを確認し、『Eucalyptus』の実用性は十分にあることが分かりました。一方で、主に信頼性に関する機能(冗長化機能)についての一部を備えておらず、信頼性には課題を残していることが分かりましたが、『Eucalyptus』と別の手段(ハードウェアまたはソフトウェア)を併用することで信頼性の高いシステムの構築は可能と思われます。

オープンソース・クラウド基盤システムの利用検討は、高い信頼性を実現するシステムを低コストで構築・運用できる手段として、中小企業を含め多くの企業にとって重要且つ有用な選択肢であると考えています。今回の検証・調査資料を公開することによって、多くの企業・団体で『Eucalyptus』を利用してサービスを構築する際の有益な資料として役立てていただくことを目的としています。資料は内容の変更を伴わなければ自由に配布いただくことが可能で、セミナーなどにもご利用いただけます。

※調査資料の入手方法
CL Labページからダウンロード可能です。

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