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Professional & Integrity を人事方針として掲げた理由を解説する

CHROの小笠原です。

今年の1月、新しい人事方針である " Professional & Integrity "を発表し、こちらのブログでも紹介しました。この人事方針は、今後の人事施策を推進していく上で向かうべき方向性を示すことで、採用と人材育成を狙いどおりにスピード感を持って進めるために作成したものです。
人事方針発表後の約3ヶ月間は、採用活動の強化に力を注いできました。その成果として採用活動の土台はできたと思っています。

さて、4月から新しい年度が始まりましたが、今年度は採用に加えて人材育成の強化も図っていく予定であり、具体的には人材育成に関する制度や仕組みの構築を中心に進めていく予定です。今後はこれまで以上に多くのクリエーションライン(以下、CL)メンバーのみなさんに関わっていただく取り組みとなるので、この機会になぜ「プロフェショナル」と「インテグリティ」という言葉を人事方針に取り入れたのかについて説明します。

Professionalとはなにか?

Professional(プロフェッショナル)とは、専門家としての能力や行動を示す言葉です。専門的なスキルを自身の武器にして価値を提供することを示しています。
CLのビジョンは、「IT技術によるイノベーションにより顧客と共に社会の進化を実現する」です。CLのエンジニアの方々はITエンジニアとして技術力を常に維持することに加えて、イノベーションの牽引力、最新技術の活用能力などを深めて頂きたいと考えています。そしてこれらのスキルを組み合わせて社会の進化に貢献することがCLにとってのプロフェッショナルであると考えています。

プロフェッショナルという言葉は、最近では広範なものとして捉えられており、単に専門知識だけでなく、多彩な能力を包括した意味となっています。たとえば、人事・組織領域の権威である高橋俊介氏は著書「プロフェッショナルの働き方」で、プロフェッショナルになるための10の指針を提案しています。その10の指針ではプロフェッショナルの定義として、個々の専門領域のスキルだけでなく、自己のキャリアを設計し成長を促すセルフマネジメント能力や、多様な人間関係を構築するネットワーキング能力も含めたものとしています。これらを考慮すると、プロフェッショナルとは次のような意味として捉えることができます。

Professionalとは、自分の武器となる分野を定めて専門知識を身につけて能力を発揮し、その幅や質を向上させながら、個々のキャリアを豊かに築いていくこと

integrityとはなにか?

Integrity(インテグリティ)とは、「誠実」「真摯」「高潔」などいくつもの意味がある言葉です。アメリカの企業では、経営方針や従業員が守るべき行動規範に「インテグリティ」という言葉が頻繁に登場しているようです。日本企業の中にも、人事の考え方に「インテグリティ」を取り入れ、経営方針や行動規範として掲げている例をいくつか見かけるようになっています。

インテグリティはまだあまり聞き慣れない言葉であり、インテグリティを詳しく解説する本やWEBもまだそれほど多くはありません。また、インテグリティの意味とぴったり一致する単語がないため、的確な解説も難しく、いろいろな解釈を生みやすいものになっております。
経営コンサルタントの岸田雅裕氏は著書「INTEGRITY 〜正しく美しい意思決定ができるリーダーの『自分軸』のつくり方〜」の中で、インテグリティの持つ意味を解説する表現として次のように表記しています。

  • インテグリティとは、基本的な人格の土台となるものであり、日々自分で磨いて高めていかなければならないもの
  • インテグリティは、判断に迷ったとき、どうすればいいかわからなくなった時の指針になってくれるもの

以上を踏まえ、インテグリティ次のような意味として捉えることができます。

Integrityとは、「正しく美しく誠実な行動をするうえで必要な人格の土台」のこと

価値提供し続けるビジネスパーソンとなるためには、Professional も Integrityも両方とも重要

今の時代のビジネスパーソンにとって、プロフェッショナルスキルは必要事項です。私たちのようなIT関連の仕事に従事する方々にとってプロフェッショナルは特に必要スキルであり、常に最新の技術革新等の情報を追いかけ、それを自らの価値に変えて顧客に価値を提供していくことが期待されています。

加えてインテグリティについても同様です。VUCA時代が進み、コロナ禍を経た今、ビジネスパーソン一人ひとりには「より複雑で曖昧な状況の中で人々を導く力」や「(権威や権限ではなく)影響力によって人々を導く力」、「遠距離から組織を運営する能力」など、多くの要素が重要視されるようになりました。これらの状況下で適切な意思決定を行うためには、インテグリティの力が必要不可欠となっています。なお、CLの経営理念『HRT+Joy』は、謙虚・尊敬・信頼を持つ言葉であるため、インテグリティに類似する行動規範を有しています。私たちの経営理念はこれからの社会において欠かせない存在になっていくことでしょう。

以上のことから、クリエーションラインでは、プロフェッショナルとインテグリティの両方のスキルがどちらも同じくらい必要であると考え、どちらの言葉も人事方針に取り入れることを決定しました。今後は、これらの力を持つ人材を育成するためのスキルアップ施策の導入や人事評価制度のアップデートなどを進める予定です。そして、これらの能力を発揮できるメンバーの皆さんの力で、組織全体としての働きがいを高め、その結果として顧客への価値提供の質向上につなげていきたいと考えています。

Author

クリエーションラインでCHROとコーポレートチーム全体の統括をやっています。社会人開始時はエンジニア、その後営業、その後人事を15年以上やってきました。コーポレートチームの力で、CLの事業成長とメンバーの1人ひとりのイキイキを両方実現することを目指し、チャレンジしています。

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