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今後クリエーションラインの事業の核となる「CL指名型開発」とは?

はじめに

クリエーションラインの代表をしている安田です。こちらはクリエーションラインアドベントカレンダー2日目の記事です。
いきなり「CL指名型開発」という表現に、このブログを読み始めた、皆さんは(中の人以外の方々は)、「何それ?」となっているかと思います。この「CL指名型開発」とは、僕らクリエーションラインが勝手に独自に名付けた取り組みのことです。CLとはクリエーションライン(Creationline)の略称です。

今回、「CL指名型開発」ということについて、外部向けにブログを書きますが、このワードは、あくまでも社内用のワードであり、今後も外部向けにこの「CL指名型開発」というワードで情報を発信することは予定していません。が、あえて今回この「CL指名型開発」というワードをここで取り上げるのは、今後僕らの実行していく方針、向かっていく方向性を社外の人にも知っていただき、それに共感していただけるお客様と共に未来を作っていきたいと考えたからです。

ということで、今後の僕らクリエーションラインの事業の核となる「CL指名型開発」について少し話をさせていただきます。最後までお読みいただければ幸いです。

この事業方針にするまでに紆余曲折がありました。全てを説明するのは難しいですが、簡単に言うと、事業方針を変更せざるを得ない状況に陥ったためです。昨年7月に始まったあるプロジェクトでの出来事がきっかけとなり、様々な問題が発生しました。この状況を乗り越えるためには、これまでの取り組みを見直す必要が生じました。

いままでの成功体験を否定することも必要となりました。そこからは本当に大変でした。その話は、またどこか別の機会にちゃんとお話しをしたいと思います。

そんな色々な紆余曲折と検討を重ねた結果行き着いた今後のクリエーションラインとしての方向性が「CL指名型開発」ということになります。(社内には2023年8月28日のWeekly朝会にて行った事業構造改革の説明のなかで共有されました)

「CL指名型開発」とは

そもそも「CL指名型開発」とは何かというと、これです。

顧客のWhy(なぜやるのか)に伴走し顧客の事業価値を進化させるサービスとなります。(ちょうど、今週弊社のトップページを更新して、この上記に沿ったものにしました。https://www.creationline.com/cms_x3GWkuX

この取り組みを社内に浸透させるため、社内に方向性をしっかりと示すために何が必要かを考慮し、「CL指名型開発の定義」を作成しました。私たちが実現したい「CL指名型開発」がどのようなものであるかを、可能な限り明確に(明文化して)示そうと考え作成したものです。それが以下の項目です。

CL指名型開発の定義

  1. 顧客のWhyに伴走できるプロジェクト
    • 顧客のゴールに向かって伴走できるプロジェクト
    • 顧客への価値提供のためのサイクルを回せるプロジェクト
    • プロジェクトの成果が顧客のビジネスに大きな影響を与えるプロジェクト
  2. チームとして機能するプロジェクト
    • チーム(少なくとも2名以上)として参画するプロジェクト
    • チーム内で意見が自由に交換され、協力し合いながら進められる環境が整っているプロジェクト
  3. コミュニケーションの円滑なプロジェクト
    • 顧客や他のステークホルダーとのコミュニケーションが円滑に行えるプロジェクト(お互いにHRTがあるプロジェクト)
  4. 自律的と創造性を重視するプロジェクト
    • 参画メンバーが自律的かつ積極的にタスクに取り組み、新しいアイディアや解決策を提案できるプロジェクト
  5. プロフェッショナルな知識と経験の活用
    • 参画メンバーの経験/知識/ノウハウが活かせるプロジェクト
    • 実行に対してチーム/メンバーが誇り/やりがいを持って参画できるプロジェクト
  6. 学習とスキルアップができるプロジェクト
    • 参画メンバーが互いに学び合い、スキルや知識を向上させる機会が存在するプロジェクト

この定義は、こうありたいという想いとこれまで事業を進めてきた経験を盛り込み作成しました。この定義も今後もアップデートし続けるものという位置付けになりますが、これをまずはVer1.0としてリリースしました。

この「CL指名型開発」については、それがどのようなものであるかを定義しましたが、それとは対照的に、「CL指名型開発ではない」と定義される要素も明確にしました。それが以下の項目となります。

非CL指名型開発の定義

(これはCL指名型開発ではない)

  1. 顧客のWhyに伴走できないプロジェクト
  1. 顧客のキーマンやステークホルダーとのコミュニケーションが困難で、共有や協力が得られないプロジェクト
  1. 実行に対して顧客側及びCLのチームやメンバーが誇りややりがいを感じられず、学び合いやスキル、知識の向上の機会が乏しいプロジェクト
  1. プロジェクトの各ステータスが共有されず透明性がない、またメンバー(顧客側/CL側)が受け身で新しいアイディアや解決策の提案がないプロジェクト

これらの定義に合致しないプロジェクトは、今後クリエーションラインでは取り組まないという明確な意思表示です。これに関しては、「CLのウェブページに掲載するのも良いかもしれない」という社内からの意見もありました(いまはまだ掲載していません)。

 

また何を達成したらCL指名型開発が成功したと言えるのかの定義もしましたが、このブログの全体量を考えて、ここでは割愛いたします。

プロジェクト状況の可視化

さらに、これを社内に浸透させるために、それぞれのプロジェクトとメンバーに対して、「CL指名型開発」の実現のために必要となる要素の洗い出しを行いました。そして、これら「CL指名型開発」を実現する要素ごとに、現在どの位置にいるのかを可視化していく作業も開始しました。

プロジェクトでは、その構成要素の大項目としてこの定義をベースにしました。現在、各プロジェクトごとに、それぞれの項目の現在地を10段階で議論し、プロットしています。これは現在地を明確にし、それぞれのプロジェクトで私たちが全社で実現していく「CL指名型開発」に近づけるための議論を生み出すことを目指しています。また、その議論から生まれた、会社として支援する価値がある点も明確にしていけると考えています。

ちなみに、この現在地の情報は、各プロジェクトごとにレーダーチャートで表現することができます。

メンバーに求められる要素

また「CL指名型開発」を実現するうえでクリエーションラインに所属するメンバーに求められる要素というものを洗い出し、できる限り明文化しました。

これは、大項目としては

  • Personality
  • 技術
  • 継続的改善
  • 業務知識

としており、それぞれの項目ごとに4〜8項目に分類されています。それぞれの項目に対して1〜5段階というのも明文化しました。

その定義したものをもとに、メンバーの方々が自分自身の現在地を確認することができます。

その現在地を以下のようなレーダーチャートで表現することができます。(ちなみにこれは私の現在地となります。まだまだ成長中です。成長の伸びしろがいっぱいです^^)

各メンバーとそれぞれの所属しているチームリーダーが、これを見ながらそれぞれのメンバーの現在地を確認し、それに対して今後どうしていくか、どこを改善していくのか、という会話を生み出していくことを狙いとしています。

またこの「CL指名型開発」を実現するためにメンバーに求められる要素(Personality、技術、継続的改善、業務知識)をもとに、人事戦略/採用方針なども見直すということも始めています。

まとめ

ということで、いま僕らが取り組み始めた新しい事業方針「CL指名型開発」についての話でした。

「CL指名型開発」については、まだまだ言い足りないことがありますが、社外向けとしては、このあたりで一旦止めておきたいと思います。

僕らのビジョンと理念は、以前と変わらず「IT技術によるイノベーションで顧客と共に社会を進化させる」が目指しているビジョンで、僕らの根底にある企業理念は「HRT+Joy」です。

芯となるものは変わらず、その実現方法を変える選択をし、それを今後実行していくということになります。

僕らの事業構造改革と「CL指名型開発」の道のりは始まったばかりです。どんな取り組みになり、どんな結果になるのか、僕自身も楽しみながら、めいいっぱい努力していきたいと思っています。

Author

代表取締役社長です。会社のみんなが快適に楽しく過ごせるにはどうしたら良いのかをいつも考えています。
最近8歳の息子はクワガタ虫にハマってしまい、虫取りに連れてけ連れてけとわーわー騒ぎます。「うるさいなー」と思いながらも、この可愛さはいつまで続くのかなぁと感慨深く噛み締めてます。

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