社内LT大会は大変だけど尊い
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全世界のみなさま、こんにちはこんばんは!やたです。普段は、Agile CoEチームのエンジニアをしながら劇団CLの脚本を書いたり、青い侍になったり、社内でのLT大会を運営していたりします。
自分が「社内でLT大会をやろう!」と発案してから5月で1年が経過します。開催頻度が運営メンバーの忙しさに依存してしまう部分がありつつも、先日の4月7日の開催で第6回大会を無事終えることができました。そして、何回か開催を重ねて改めて、自分の思いだったりとか、LT大会を運営する上で試行錯誤を重ねてきた知見を共有できたらと思い執筆に至りました。
社内LT大会を始めた経緯
自分がLT大会をやろうとしたきっかけは、もともと自分がプロジェクトで根付いていたLT大会の幹事をやっていて、これを会社全体を巻き込んでやれたら楽しいだろうなあと思ったことがきっかけでした。
そこからもう少し掘り下げて「自分はなぜ社内LT大会が始まると楽しいと思ったのか?」という部分を考えた時に、
会社の規模が大きくなってきたのにプロジェクトの外のつながりが少なくなってきたからこそweekly朝会と違った雰囲気でだれでも参加できる場を創りたい
という思いが強くなり、実際に行動に移していこうと決断しました。
ちなみに、この課題感を常に持ち続けて運営していこうという思いをこめて、LT大会の説明時に以下のようなスライドを見せてLT大会はこういう場にします!という宣言を必ずしています。あと、XP祭りのように各LT大会のテーマはほとんど自由にしていて、当日にならないとわからないのですがなぜか関連性が生まれたりして、そういうドラマもすごく面白いです。
余談ですが、その宣言に続けて「そう!つまりはParadise Has No Borderですよ!」とわりと毎回言ってるんですが、元ネタが東京スカパラダイスオーケストラであることはまだ誰も気づいてくれません。さみし〜
そして現在は、4名のメンバーでLT大会の運営を行っています。
初期段階で話したそれぞれの思いとしては、以下のような話があります。
- 会社として社外で登壇する人が増えてほしいのでその足掛かりになるとうれしい
- 技術のことをざっくばらんに話せる場がオンラインになって失われてしまったので、それを復活させたい
- 単純に面白そうだからやりたい
文字に表すとそれぞれの思いは全く違いますが、しかし、その願いを実現する上での手段として「社内のLT大会は効果的な1つの手段である。」という認識が一致しているからこそ、うまく集まれて楽しくやれているのかなと思っています。まあ、もしかしたら、LT大会は手段というよりかは踏み石なのかもしれませんが。
これまでの話
6回の開催を通して、135名(被り込み)以上の方に参加していただき、33名の方に発表していただきました。参加人数は実際に投票してくれた人の数で集計しているので、実際はもっと多いのかなと思います。その中で人生で初めてLTをやりましたという人は、知っている範囲では12名くらいかなと思います。社内で発表者募集をかけたときに勇気を出して申し込んでくれた人もいますし、運営側からお願いをしたりしています。
登壇者の中には、今週入社したので自己紹介します!という方であったり、新卒の子たちが新卒研修の話をしたり、技術顧問の川口さんやCROの須田さんにも登壇していただきました。運営メンバー的に役員やえらい人たちを巻き込んでいくことは、役員陣に対して自分たちがどういうことをやっているのか体感してもらえて非常に効果があります。そのほかにも、これまで頑張って準備していただいた方にあらためて感謝を伝えさせてください。本当にありがとうございました!
これまで登壇された方の発表タイトルのみを以下に記載しておきます。タイトルだけ並べると本当に多様性に富んでいて面白いですね!
第1回(社内開催のため非公開)
- 効率的にSNSを炎上させる方法
- コンテナのセキュリティってどうなってるの?
- 気がついたらNGOをアジャイルに立ち上げてた
- 人生100年時代のキャリア戦略
- 自作キーボードLT
- 人間OpenSSL
- 人事に関するお話
- 誰もあなたを信じていなかったとしても。
第2回(社内開催のため非公開)
- 新しい旅の思い出の残し方
- 「クリエーションラインさ」に関する提言 全員が夢を言葉で堂々と語る会社である
- 前回の続きを話します
- 夢へGO!婚活メソッド
第3回(CL Meetup)
- 新卒研修でPBLやってみた
- リモートワークのおかげで我が家は夫婦円満です
- ちょっと小粋なshellの使い方
- 小さな違和感から生まれる小さな一歩
- 大学院生をしながら組織ハンドブックを作っている話
- 人間TLS1.3
- Wordleを解く
第4回(社内開催のため非公開)
- 強い会社には何があるのか?
- 情シスチームのセキュリティ担当としてやろうとしていること
- 責任って、なーに
- リスペクトの話
- Slack Link preview エクステンションの裏側
- 未来を仮確定してみよう
- workout
第5回(社内開催のため非公開)
- クレジットカードで約100万円使われた事件
- 入社1年で振り返るCLの素晴らしさ
- 2022年に心に残った一冊(Food Pairing大全)
- 自己紹介
第6回(社内開催のため非公開)
- 自己実現と自己成長の話
- 重課金〜スタジオアリス沼〜
- 20代の黒歴史
- 20代最後を振り返って
- N=1で学ぶHRTな爆速オンボーディング術
- 副業「熱波師」はじめました
登壇者は常に不足している
結局どのLT大会でも継続しているところが抱えている問題はこれに尽きるのではないかと思います。自分たちの場合も同じです。少しだけ自分たちの経験知を紹介したいと思います。
発表者の一般募集に期待しすぎない。やはり自分から志願してLT発表をやります!と言ってくれる人は少ないです。開催初期は一般募集に期待しすぎていて、自ら志願をしてくれる人を増やすためにテーマをラフなものに設定してみたりもしたのですが、特に変化はありませんでした。登壇者はお願いメイン、一般募集はきてくれたらラッキーくらいの感覚に変えることで心の折れ方が、バキッ!!からパキッくらいには変えられます。
LT自体が初めての方への登壇のお願いはできるだけ直接する。というか、もはやちょっと強引に巻き込む。直接お願いするにしても、そこそこ高い確率で断られます。断られる時の定番パターンは、
「興味はあるのですが、現状の仕事の余裕を考えつつ、ネタを考えてみるので少し時間をください!」
登壇のお願いをした後に、このような返信がきたら大体その数日後に丁重にお断りされます。だからこそ、できるだけslackとかで連絡せずに直接お願いして、ちょっと強引に巻き込むことが大切だと感じています。直接お願いするときでも、時間を置いて断るパターンが発生するので、「大体みなさんちょっと考えさせてください!って言って時間を置いて断られるんですよね〜」と逃げ場を少しだけ塞ぐと承諾率がグッとあがります。(終わった後の感謝の表明は忘れずにしましょう)
当日に観覧者が多く集まらなくても気にしない。動画に残しておけば意外とだれかが観てくれます。基本的に全ての記録を動画で残しておいて、社内のポータルサイトに専用のページを作って誰でも観れるようにしています。アクセス数は朝会や人事関連のページの次に稼げていて、順位でいうと第3位になっています!ワイワイ!社内にはいろいろな人がいてそれぞれ仕事や家族を抱えているので、想定よりも意外といるものなんです。実際、開催後に観てくれてどこかのチャンネルで登壇者に質問してくれている人も観測できたりしています。なので、今日は15人しかいなかった…みたいな落胆はするだけ無駄!と思うようにしています。
今後の課題としては、せめて登壇者の資料作成時間は会社に工数(最大2時間までとか?)として計上してもらえるようにして登壇者の負担を減らしていけるといいなと考えています。
それでも、続けることに価値がある
気丈に振舞ってますけど開催前日とか毎回頭抱えてますからね!場を作るって大変ですし、運営するのって大変!でもそれでも毎回、大会が終わってみると「うわ〜やってよかった〜」という達成感に包まれます。なんだかんだでLT大会というコンテンツは絶対ハズレないのです。登壇してくれる方々が面白い人ばかりというのもあります。なので、新年度も少しだけ新しい人を巻き込みながら無理ないペースで続けていけるとよいなと思っております。長々と続けてましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!