MongoDBの開発事例: FanPlay #MongoDB #開発事例 #海外事例
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本ブログは、MongoDB社のブログでMongoDB社のKatharine Lucicさんが執筆し2021年6月24日に公開された「Build with MongoDB: FanPlay」の日本語翻訳です。
2020年に世界を揺るがしたパンデミックがまだ始まったばかりのころに、Pritesh Kumar氏とBharat Gupta氏は共同でFanPlay Technologiesを設立しました。リアルマネーゲーム(RMG)製品を通じ、楽しく安全な方法でインド中から数千人のユーザーを集め、同時に、インドでトップクラスのゲームアプリも開発しています。
今回のMongoDBの開発事例では、FanPlayの共同設立者、Pritesh Kumar氏にお話を伺い、同社のビジネスモデルや、MongoDBが役立っている点についてお聞きしました。また、同社のプラットフォームをすでに利用している著名人についても話題になりました。
MongoDB:FanPlayの設立を後押しした要因は何でしょうか。
Pritesh Kumar氏:新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけとなって、スタートアップの世界に再度足を踏み入れたのは間違いありません。過去のスタートアップの起業経験から、今回は数多くの企業が新たに出現するとわかっていました。それで、自分もその一員になろうと決めたのです。FanPlayのアイデアはCameoの展開するビジネスを目にしたことから生まれました。口コミで急激な成長を遂げ、インフルエンサーの在り方をモダナイズするその様子に、強く感銘を受けたのです。Cameoのプラットフォーム上に存在するマイクロインフルエンサーの場合、動画を1つ出しても大きな収益は生みません。しかし、どのビジネスにも大きな価値をもたらす可能性を秘めていると考えます。
そして同時に目を向けていたのが、オンラインゲームの分野で当時もそして現在も急速に成長続けているRMGの業界でした。しかし集客に多大なコストがかかるという現実的な問題がありました。そこでインフルエンサーを集め、インフルエンサーが主導するRMGプラットフォームの構築を開始したのです。
インフルエンサーがホストになり、弊社のプラットフォーム上でファンやフォロワー向けにリアルマネートリビアゲームを開催してもらいます。通常、これらのインフルエンサーはソーシャルメディアのプラットフォームで自身のショーをプロモーションしています。インフルエンサーはYouTubeやTikTokなどのさまざまなチャネルで視聴者を集め、集まった視聴者は弊社のプラットフォームでゲームを楽しめるというわけです。一般に視聴者が支払うのは少額の入場料だけです。その入場料から賞金が作られ、ゲームの勝者がその賞金を手にすると同時に、賞金の一部が弊社の利益になるのです。これが私たちのビジネスモデルです。
MongoDB:このサービスでは当初、どのようなことを目指していたのでしょうか。その構想は現在ではどうなっていますか。
Pritesh Kumar氏:サービスは当初に考えていたものと大きく変わりました。
まずは、Web版のアプリから提供を開始しました。Webなら、他の方法よりずっと集客が容易なはずだと判断したからです。しかし次に無料のAndroid版アプリを投入したところ、これが大当たりでした。そしてここから、入場料を支払う方式のモデルを開始しました。アプリではこれまで、3回のイテレーションを実施しています。
当初はInstagramのインフルエンサーと連携して業務を進めていましたが、YouTubeのインフルエンサー、しかもインドに特化して影響を持つインフルエンサーからも協力を得る必要があると気付き、現在では、弊社のビジネスの大半が、YouTubeのインフルエンサーを起点にしています。また、InstagramやYouTubeに登録している著名人もホストに迎えるようにしました。
MongoDB:プラットフォームの規模について教えてください。
Pritesh Kumar氏:認知度の高いインフルエンサー約500名の協力を得て、現在、1日に約20,000人のアクティブユーザーにインドから対応しています。通常、1日に約20のゲームを開催していますが、この数を100にするべく取り組んでいます。
MongoDB:テクノロジースタックはどのように構成されているのですか。
Pritesh Kumar氏:アプリはReact Nativeで構築されています。バックエンドには、Node.jsを使用しています。それから、もちろん、データベースにはMongoDBを使用しています。
私たちにとってMongoDBは非常にわかりやすい選択肢でした。プロフェッショナルの立場から見ても、スタートアップの事業の初期の段階では、扱っている製品の先行きはまったく読めません。成長にかかる期間が半年なのか1年なのかもわかりません。それゆえ、1つのスキーマに固執するのは無理があります。そこで、必要になるのが高い柔軟性です。このように柔軟性を必要としていたことから、SQLは問題外でした。そのため、SQLは使用しないようにしなければなりませんでした。SQLは使わないと決めた段階で、MongoDBが明確な選択肢になったのです。その理由はコミュニティサポートとドキュメントにありました。
創業者として私は、迅速な行動こそ重要であると確信しており、完璧な製品ができるのを待つよりも、まずは製品を世に送り出すべきであると信じています。つまり、ビジネス、製品、テクノロジーの側には高い柔軟性が求められます。ニーズのある機能やユーザーを惹きつける機能を念頭に置いて迅速な変更を実施する必要があるからです。MongoDBなら、トライアンドエラーでさまざまな製品のバリエーションをきわめて迅速に試すことができます。
MongoDB:事業が拡大していく中で最も役に立ったMongoDBの機能を教えてください。
Pritesh Kumar氏:MongoDB Atlasのいくつかの機能は大いに役立ちました。その1つがパフォーマンスメトリックです。この機能には心底驚かされました。単一のスナップショットだけで、データベースの状態を非常に明確に把握することができます。コアプロダクトとその背景にあるテクノロジーを市場に送り出すのに集中するための時間を買うことができたのです。データベースの管理やクラスターの管理に注意を払う必要がなくなり、しかもこのような環境を実現するのになんら構成作業は必要ありませんでした。
また、Atlasなら、共有やスケーリングで必要なすべての処理に対応できます。そしてまったく予想していなかったことなのですが、Atlasの拡張性が大いに役立ちました。スタートアップでは多くの場合、事業開始時点の業務は無料版のクラウド製品で十分にまかなえますが、すぐに、ビジネスの規模もニーズもこれまでとはまったく異なる状況に置かれます。そして、そのような状態がずっと続くのです。しかし、Atlasの持つ柔軟性があれば、きわめてわずかの労力で、本当にすばやくシステムの規模を拡張できます。
MongoDB:スタートアップのサービスで何かMongoDBを使用しましたか。
Pritesh Kumar氏:はい、使用しています。テクニカルアドバイザーと話し合うセッションを設けました。今後重要な機能を提供していくための対応で、また、それら機能の開発で直面するであろう主要な課題の解決で、このセッションが大いに役立ちました。これらの議題について議論ができ、大変満足しています。本当に有意義なセッションでした。
MongoDB:これまでにFanPlayでゲームのホストになった最も有名な著名人は誰でしょうか。
Pritesh Kumar氏:コメディアンのKumar Varunですね。
MongoDB:テレビ番組のショーやゲームのショーでホストを務める人物で誰がお気に入りか教えてください。
Pritesh Kumar氏:Amitabh Bachchanです。インドでは誰もが知っている俳優の一人で、Kaun Banega Crorepati(ゲームクイズ番組『百万長者になりたい人は?』のインド版)でホストを務めています。
MongoDB:お気に入りのポッドキャストやブログは何ですか。
Pritesh Kumar氏:InfoQ Podcastです。どうすれば組織は野心的なテクノロジー製品を開発できるのかを、このポッドキャストでは詳しく考察しています。