OS ReloadでOSを初期化する #softlayer
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SoftLayerには、後からOSを初期化するOS Reloadという機能があります。同じOSの再インストールだけでなく、別のOSをインストールし直したり、OSに追加インストールするソフトウェアの構成を変更することができます。
なお、OS Reloadは再インストールなので、ディスクにあるデータはすべて消去されることに十分注意してください。自動的にバックアップが取られたり、データのリストアなどが行われることはないので、各自でバックアップ・リストアが必要となります。
前提条件
対象のサーバはBare Metal Serverで、OSはWindows Server 2012 R2 Standard Edition (64bit)とします。手順は Perform an OS Reload を参照してください。
OS Reloadの実行
対象のDevice Detailsの「Actions」メニューから「OS Reload」を選択します。
現在のサーバのソフトウェア設定が表示されます。OSやインストールされているソフトウェア、パーティションなどの変更が可能です。同じOSを再インストールし、ソフトウェアや構成の変更を行わないものとして、そのまま「Reload Above Configuration」ボタンを押します。
現在のサーバの構成とOS Reloadによって変更する新しい構成が表示されます。
「New cost」として料金が表示されていることに注目してください。「Monthly $17.00, Setup $0.00」と表示されているのは「Windows Server 2012 R2 Standard Edition (64bit)」の月額料金です。OSの変更を行っていないので、元々の料金も「Monthly $17.00, Setup $0.00」です。少々表示がまぎらわしいですが、OSの変更を行っていないので、OS Reloadの前後で料金は変わりません。また、OS Reload自体は無料です。
もちろん、別のOSに変更したらそのOSの料金に変更となります。なお、ライセンス料が必要であるOSをOS Reloadする場合、タイミングによってはライセンスの都合上、追加料金がかかることがあるそうです。詳しくはチケットにて問い合わせを行ってください。
ここではまとめると、
- OSは変更しないので、OSの料金は「Monthly $17.00, Setup $0.00」のまま変更なし。
- 追加料金はかからない。
となります。構成に問題がなければ「Next」ボタンを押します。
最終確認画面です。
ディスクにあるデータはすべて消去されることについてさらに念押しがあります。消去されるのはOSの入っているプライマリディスクのみで、セカンダリディスク以降のデータはそのまま残ります(Will an OS reload erase secondary disks?)。また、管理者パスワードは新しいものになることに注意してください。
問題がなければ、「Confirm OS Reload」ボタンを押してOS Reloadを開始します。一度ボタンを押すともう取り消しはできません。
OS Reloadの進捗はDevices画面の時計で確認できます。最低でも102分かかるという表示が出ているので、OS Reloadが完了するまで待ちましょう。今回は4時間弱かかりました。
OS Reloadが完了したら、新しい管理者パスワードでログインし、状態を確認しましょう。
まとめ
OS Reloadは、現在利用中のOSに何らかのソフトウェア的な異常があって再インストールしなければならない場合、別のOSへの移行する場合、ソフトウェアやパーティション構成を変更する場合など、さまざまな状況に活用できます。まさかの際に覚えておいて損はないでしょう。