Mirantis製品リリース&サポート 最新情報(2025年1月)#Mirantis
Mirantis製品のリリース情報をお届けします。
本稿は、2024年11月&12月に更新されたMirantis社のリリースノートからの抜粋となります。最新のリリース情報につきましてはMirantis社のリリースノート全文をご確認ください。
MCR(Mirantis Container Runtime/旧Docker Enterprise Engine)
MCR 23.0.16(2024-DEC-04)
重要:MCR23は、2025-MAY-19にサポート終了となります。
リリースノート:https://docs.mirantis.com/mcr/23.0/release-notes/23-0-16.html
- 主な特徴
- Moby 23.0.16 に基づくリリース。
- MCR固有の変更点
- 次のコンポーネントを更新
- runc バージョン1.1.15
- Fipster (Go runtime) バージョン go1.22.9-m1
- 次のコンポーネントを更新
主なコンポーネントのバージョン:https://docs.mirantis.com/mcr/23.0/release-notes/23-0-16.html#major-component-versions
MCR 25.0.7(2024-DEC-04)
【重要】
- Mirantis Container Runtime 25.0 は、原則的にはMoby と Docker CLI プロジェクトのバージョン番号スキームに従っています。しかしながら短い間隔でリリースがあった場合、Mirantisは都度パッチリリースを行わずに、まとめて行う場合があります。
- MSR 2.9.16 以前のバージョンを使用している場合は、MCR 25.0 にアップグレードする前に、MSR 2.9.17 以降にアップグレードしてください。
- リリースノート:https://docs.mirantis.com/mcr/25.0/release-notes/25-0-7
- 主な特徴
- 代替として選択可能となったOCIランタイム:cri-dockerdにより代替としてOCIランタイムが利用可能となったMobyの変更に伴い、MCRでも同様の変更を組み込んでいます。これによりユーザーはKataやgVisorなどの互換性のあるランタイムを自由に選択しコンテナを作成できるようになりました。
- Container Device Interface (CDI)のサポート:Linuxプラットフォーム上でContainer Device Interface(CDI)をサポートするようになり、これにより、spec files を使用して膨大な数のデバイス設定を自動化することが可能になりました。
- 【注意】:CDIは実験的な機能であるため、daemon.jsonファイルの機能フラグの設定は手動で有効にする必要があります。
- OpenTelemetry tracing:MCRでは、OpenTelemetryを使用したEngine APIリクエストによる追跡をサポートしているので一般的な環境変数を使用してOpenTelemetryの設定が可能です。この機能の使用方法は、Official OpenTelemetry documentationをご参照ください。
- 【注意】:CDIは実験的な機能であるため、daemon.jsonファイルの機能フラグの設定は手動で有効にする必要があります。
- MCR固有の変更
- 次のコンポーネントを更新
- containerd バージョン1.6.36
- 次のコンポーネントを更新
- FIPSの変更:
- MCR 25.0.xリリースは常に次の2タイプで提供します。
- FIPS-modeタイプのMCRは常にFIPS 140-2準拠モードで動作します。
- Non-FIPS(FIPS非準拠)タイプのMCRでは、FIPS 140-2準拠モードで動作するように設定することはできません。
- FIPS-modeタイプのMCRのインストールの際は、FIPS channelをご利用ください。MCR 25.0.7の場合はstable-25.0/fipsです。今後のMCRリリースでも同様のパターンで継続します。
- FIPSバイナリは、パッケージまたはソフトウェアのバージョンに+fipsと表示されていることで識別できます。runcなどの一部のパッケージには、+fipsのバージョンがありません。一方、containerd shimsなどの一部のパッケージには、+fips以外のバイナリが含まれています。これは正常な動作であり、想定された動作でもあります。+fipsのバージョンは暗号化を使用するパッケージのみに構築されるためです。
- MCR 25.0.xリリースは常に次の2タイプで提供します。
- MCR telemetryの変更
- ユーザは、ライセンスを適用していない場合、 MCR インスタンスのtelemetryを無効にできなくなりました。これには、ライセンスが失効している場合や、ライセンスが適正でない場合も含まれます。適正なライセンスが適用されていない中でユーザがテレメトリを無効にする設定をした場合、MCR はその設定を無視し、デーモンログに ERROR レベルのメッセージを表示します。
- 主なコンポーネントのバージョン:https://docs.mirantis.com/mcr/25.0/release-notes/25-0-7.html
MKE(Mirantis Kubernetes Engine/旧Docker Enterprise & Universal Control Plane)
重要:MKE 3.6.zは2024-10-13にサポート終了となりました。
MKE 3.7.17(2024-DEC-04)
- 主な特徴
- MKE 3.7 のCVE対応のためのパッチリリース。具体的な CVE の詳細については、セキュリティ情報 を参照。
- リリースノート:https://docs.mirantis.com/mke/3.7/release-notes/3-7-17.html
- 主なコンポーネントのバージョン:https://docs.mirantis.com/mke/3.7/release-notes/3-7-17/component-versions.html
- Kubernetes 1.27.16
- Calico 3.28.2
- セキュリティ情報:https://docs.mirantis.com/mke/3.7/release-notes/3-7-17/security-information.html
MKE 3.8(2024-DEC-04)
- 製品概要
- https://docs.mirantis.com/mke/3.8/overview.html
- Mirantis Kubernetes Engine(MKE/旧 Universal Control Plane または UCP)は、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ベアメタル上で、最新のアプリケーションを大規模に開発および実行するための業界をリードするコンテナオーケストレーションプラットフォームです。
- MKEは、クラウドを第一に考え、クラウド対応の最新アプリケーション開発およびデリバリーモデルを採用することで、お客様のビジネスに即座に価値をもたらします。MKEを使用すると、Kubernetesおよび/またはSwarmクラスタインスタンスを管理および監視するためのグラフィカルなUIを備えた一元管理場所が得られます。
- コンテナオーケストレーションプラットフォームとしてMKEを使用することで、特に次のユースケースにおいて、お客様のビジネスにメリットをもたらします。(Product Overviewで続きを読む)
- 注意:MKEをマイナーバージョンから別のマイナーバージョンにアップグレードすると、MKEのミドルウェアコンポーネントにおいてダウングレードが発生する場合があります。詳細は、ソースおよびターゲットMKEバージョン両者のリリースノートにあるミドルウェアバージョン表をご参照ください。
- https://docs.mirantis.com/mke/3.8/overview.html
- 主な特徴
- 次の特徴を含むMKE3.7のパッチリリース
- MKE 3.8の初のバージョン。導入された主な機能と拡張機能は次のとおり。
- Kubernetesをバージョン1.31.1に更新。
- ingress_extra_args.default_backend_serviceを追加し、NGINX Ingress Controller向けにMKEの構成設定が可能に。
- MKE 3.8の初のバージョン。導入された主な機能と拡張機能は次のとおり。
- 次の特徴を含むMKE3.7のパッチリリース
- リリースノート:https://docs.mirantis.com/mke/3.8/release-notes/3-8-0.html
- 主なコンポーネントのバージョン:https://docs.mirantis.com/mke/3.8/release-notes/3-8-0/component-versions.html
- Kubernetes 1.31.1
- Calico 3.28.2
- セキュリティ情報:
MKE 4.0.0(2024-N0V‑20)
- K0sをベースに:
- MKE 4は、軽量なKubernetesディストリビューションであるk0sをベースに構築されています。詳細については、k0sのドキュメントをご参照ください。
- Swarmをご利用の方は、MKE3.7または3.8をご利用ください。
- コンセプト:https://docs.mirantis.com/mke-docs/docs/concepts/
- 次の各ページで、MKEのアーキテクチャと構成を支える基礎的な概念について掘り下げて説明しています。これらの概念を理解することは、Kubernetes環境内でアプリケーションを効果的に展開、管理、および拡張するために重要です。
- Architecture:https://docs.mirantis.com/mke-docs/docs/concepts/architecture/
- Configuration:https://docs.mirantis.com/mke-docs/docs/concepts/configuration/
- Blueprints:https://docs.mirantis.com/mke-docs/docs/concepts/blueprints/
- Container Network Interface(CNI):https://docs.mirantis.com/mke-docs/docs/concepts/cni/
- 次の各ページで、MKEのアーキテクチャと構成を支える基礎的な概念について掘り下げて説明しています。これらの概念を理解することは、Kubernetes環境内でアプリケーションを効果的に展開、管理、および拡張するために重要です。
- リリースノート:https://docs.mirantis.com/mke-docs/docs/release-notes/
- MKE3系からの移行について:https://docs.mirantis.com/mke-docs/docs/migrate-from-mke-3/
MSR(Mirantis Container Runtime/旧Docker Enterprise Engine)
MSR 2.9.22( 2024-DEC-04)
MSR 3.1.8( 2024-DEC-04)
- リリースノート:https://docs.mirantis.com/msr/3.1/release-notes/3-1-8.html
- 主な特徴
- MSR 3.1用のパッチリリース。
- チャートの配置を改善。
- MSRインスタンス間でミラーリングされたHelmチャートをプルする機能を追加。
- リモートレジストリにミラーリングされたHelmチャートをプッシュする機能を追加。
- 主なコンポーネントのバージョン:https://docs.mirantis.com/msr/3.1/release-notes/3-1-8/component-versions.html
- セキュリティ情報:https://docs.mirantis.com/msr/3.1/release-notes/3-1-8/security-information.html
- 主な特徴
MSR 4.0.1( 2024-DEC-04)
- リリースノート:https://docs.mirantis.com/msr/3.1/release-notes/3-1-8.html
- 主な特徴:
- MSR 4.0のパッチリリース。
- 主な特徴:
- Harborをバージョン2.10.3に更新。
- 主なコンポーネントのバージョン:https://docs.mirantis.com/msr/3.1/release-notes/3-1-8/component-versions.html
- セキュリティ情報:https://docs.mirantis.com/msr/4.0/release-notes/4-0-1/security-information.html
※バージョンアップに関するご相談はこちらからお問い合わせください。
EOL情報
EOLとはEnd of Lifeの略で、ベンダーによるサポート期間が終了する状態を指し、重大なバグや脆弱性が発見されても、パッチリリースや修正が行われない状態を指します。Mirantis製品のライフサイクルは通常2年です。そのため、定期的かつ計画的なバージョンアップメンテナンスが運用上の必須事項となっております。
詳細はMirantis社のメンテナンスライフサイクルページをご参照ください。
※MCRはバージョンアップに伴い、古いバージョンのOSはサポートがなくなる場合がございますので、OSの定期的なバージョンアップも必要となります。詳細はリリースノート内の compatibility matrixページをご参照ください。
現在サポートが終了している(EOL)バージョン
次にサポートが終了するバージョン
- MKE 3.7.z (2025-AUG-29)
- MSR 2.9.z (2025-SEP-27)
- MSR 3.1.z (2025-SEP-27)
- MCR 23.y.z (2025-MAY-19)
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