クリエーションラインに転職して4年が経ったので良いところといまひとつなところを書いていく
こちらは、クリエーションラインアドベントカレンダー2024 1日目の記事です。今年もあっという間にこの季節になりましたね!
ありがたいことに、昨年書いた記事「クリエーションラインに転職して3年が経ったので良いところといまひとつなことを書いていく」に多方面から反応をいただきました。
この時からいろいろと状況が変わったので、今回は更新バージョンを書いてみることにしました。
$whoami
k-yamamoriです。2012年に高専の情報工学科を卒業してから、IT企業勤めのサラリーマンを続けて14年目に突入しました。…と思ったのですが、ちゃんと数えてみると2024年で13年目でした。このぐらいになると、〇年目~とかもあんまり関係なくなってきちゃいましたね。
2020年に現職に転職後、Google Cloudの運用案件ののち、MongoDBのテクニカルサポートを担当しています。現在の所属は昨年と変わらず、Solution Engineering and Innovation CoE(以下、SEAiC)です。2歳の子供がおり、時短勤務しています。第2子を授かり、年明けから産休に入る予定です。
転職のきっかけ
安定した技術領域を好む前職から、クラウドネイティブの技術に触れてみたいと思い立ってクリエーションライン(以下、CL)にジョインしました。今年で4年目になります。
会社として新しい技術はどんどん触ってみようという社風は、入社当初から変わっていないかなと思います。今年は特に、AIの活用、RAG、LLMに関する取り組みが増えたように感じています。会社ブログでも、以下のジャンルへの投稿がたくさんありました。
良いところ
昨年紹介した「良いところ」は今年も健在であり、一層強固なものになっています。
1.社員のほとんどが自発的かつスピーディに行動している
今年は7月に富山でCL All Handsを開催しました。私自身は体調の都合で参加できなかったのですが、社員が久しぶりにみんなで顔を合わせることができ、大成功だったと聞いています。
当日は部屋や時間帯で区切り、自分の参加したいワークショップに参加するという形式でした。ワークショップの開催も立候補制で、最初は「そもそもみんな仕事で忙しいのに、ワークショップ開催側をやりたい人が集まるのだろうか?」と勝手に心配していたのですが、当日はたくさんのワークショップが開催され、どこも盛り上がったようです。
当日の連絡用slackチャンネルでも、「喫煙所はここだよ!」「チームBの様子はこんな感じだったよ!」「会場は傘要らなそうだよ~」との連絡が飛び交っており、HRT+Joyの精神を感じられて良いなあと思いました。
2.「これやりたい」にNoと言われたことがない
こちらも昨年から変わりないかなと思います。今年は新しく社内ナレッジ(Growi)が生えました。今年の6月から動かし始めて、11/14現在で499記事が登録されています。
Growiに記事が作成されると通知されるslackチャンネル「#Growi-書いたぜ-見ろよ」があるのですが、ほぼ毎日ポコポコ通知がきています。実は、Growiは私が所属しているSEAiCチームが提案・構築・運用を行ったので、活用されていてうれしく思っています。
私は普段の検証メモやブログの下書きに利用していますが、イベント参加レポを書いたり、読書レポを書いたり、シンプルなメモ代わりとして使用している人もいるようです。社内に閉じたナレッジなので、みんな好きなように使ってくれたらなと思います。
3.Weekly朝会や勉強会が基本録画され、後からいつでも閲覧できる
昨年の記事で「週1開催のWeekly朝会は毎回録画・公開されるので、タイムゾーンやオンライン参加が難しいメンバーでも後から見ることができる」と紹介しました。こちらは今年も変わりありません。
世の中はリモートワーク終了・出社の風潮が高まっているようですが、CLではリモートワークを続けており、weekly朝会もリモート開催のままです。チームによっては定期的な出社を再開していますが、希望者のみで強制することはありません。私が所属するSEAiCチームでは四半期に1度秋葉原オフィスに集まり、振り返りや目標の共有を行っています。
ここの話題でホットなのは、今年新しく「CL-DOJO」が増えたことかなと思います。
CL-DOJOとは
一言で言うと、エンジニアに対して適切なトレーニングコンテンツを提供するための、CL公式の教育機関です。
会社として「この方面の技術に特化していこう」という方針は示されていましたが、技術を身につけるための具体的な手段が提示されておらず、有識者による書籍やインターネット上のコンテンツの紹介に留まっていました。
今年度はCL-DOJOのコンテンツ第1弾として「JSTQB FLトレーニング」が登場し、カオナビ(社内ではタレントマネジメントシステムとして利用)上で受講できるようになりました。そのほかにもコンテンツが追加されていく予定です。
4.経営に関する資料が基本的にすべて社員に公開されている
昨年の記事で「これは会社のカルチャーのひとつである「Transparency(透明性)」に基づいて行われています。」と紹介しました。こちらも変わりありません。例えば、今年は8月にタウンホールミーティングが開かれました。
タウンホールミーティングはなんぞや?に関しては、カオナビさんのこちらの記事「【質問例アリ】タウンホールミーティングとは? 事例、テーマ」が参考になるかと思います。
タウンホールミーティング自体は昨年から開催しており、社内ポータルで録画を閲覧可能です。今年は中期事業計画について話し合いました。具体的には、注力する事業ドメイン、CLが今後目指すビジョン「Co-Creation Sherpa」を実現するための実行計画、事業ポートフォリオや運用戦略がCEOの安田さんから共有され、社員からの質問を受け付けるという内容でした。
社員からは「具体的にどのようなドメインを攻めていく予定ですか?」「具体的なプログラムはいつまでに作る計画でしょうか?」など、ストレートで踏み込んだ質問が寄せられ、安田さん自らが回答していました。
Co-Creation Sherpaについては安田さんが執筆された記事「価値創出にコミットするということ」「今後クリエーションラインの事業の核となる「CL指名型開発」とは?」もあわせてご一読ください。
5.フルリモート実現のための取り組みにかなり投資している
3でも少し触れましたが、CLでは2024年現在もリモートワークがメインです。月1万円のリモートワーク手当も継続しています。
いまひとつなところ(課題)
課題については改善された点もありつつ、新しくできたものもあります。
1. ツールやナレッジが分散しがち
昨年の記事では「Google Drive、Confluence、Miro、GitLabといったツールにナレッジが分散しており、社内ナレッジをまとめられる仕組みがない」ことを課題として挙げましたが、今年はいろいろな人の頑張りによってかなり改善されたように思います。
「良いところ」の2でも少し触れた通り、今年は社内ナレッジのGrowiが導入されました。また、情シスチームが不要なサービスの取りまとめや解約、Amazon Web Service上で個人検証環境を払い出す際のサンドボックス化を進めたおかげで、ツールが分散せず、不要な課金の防止や経費削減という効果もありました。
2.手続きや社内制度がすごい勢いで変わる
今年は以下のようなアップデートがありました。
- タレントマネジメントシステム(カオナビ)の導入
- スキルアップ支援制度の開始
- 経理関係のシステム上の手続きの変更(年末調整、経費精算など)
アップデート当初は質問が飛び交っていましたが、weekly朝会で事前に告知があったり、バックオフィスの方が迅速に回答されていたりして、大きな混乱はなかったように記憶しています。
個人的にはCLのバックオフィスの皆さんの対応がとても丁寧で分かりやすく、かなりレベルが高いと感じています。いつもありがとうございます!
3.殻に閉じこもってしまう、偶然のコラボレーションが生まれにくい
冒頭でも触れましたが、フルリモートの体制は維持しつつ、CL All Handsのような全社員対象オンサイトイベントも開催して社員同士の交流の機会を増やしています。
4.ほかの社員がどんな仕事をしているのか分からない ←New!!
「いまひとつなところ」の3に近いのですが、皆目の前の仕事に一生懸命なせいか、自身が関わっている仕事以外のことをほとんど知る機会がないというのが、今年新しく認識された課題です。
プロジェクトの内容に差はあれど、成功や失敗の事例は他のプロジェクトの参考になることがたくさんあります。そこを社内で共有しないのは非常にもったいないことです。
そこで、CL社内で「成果報告会」と称して、プロジェクトについて発表する機会を設けました。10月に第1回が開催されました。こちらはまだまだ模索中なので、続報があればまたお伝えします。
おわりに
この記事を書いてみて、たった1年でもいろいろとアップデートされたことが多いなと感じました。この記事が誰かの参考になれば幸いです。
蛇足:来年の今ごろ私は育児休業中なので、2025年度版を誰かが引き継いでくれたらうれしいなあ…|д゚)チラッ