ペアプロのおかげでオンボーディングがすごいスムーズだった話
こちらは、クリエーションラインアドベントカレンダー2024 22日目の記事です。
初めまして。AgileCoEのくまごろーです!
今日はオンボーディング時期にペアプロをやったことで、スムーズにプロジェクトにジョインできた体験について話します。
私はペアプロの経験はあったんですが、チームが出来上がり、メンバー同士が仲良くなった頃にしかやったことがありませんでした。しかし、今年8月にクリエーションラインへ入社し、新しいプロジェクトに配属されました。そのチームは基本的にペアプロで開発を行っており、私も初日からペアプロをやることになりました。
最初は「ほぼ初対面なのにペアプロできるだろうか?」と、不安を感じていたのですが、実際やってみて、オンボーディングにありがちな課題や悩みを解消できる様々なメリットを実感しました!また、後日チームメンバーにも聞いてみたところ、受入側もペアプロにメリットを感じていたということがわかりました。
「メンバーが入った時こそペアプロはいいぞ!」ということで、今回は受入という視点から、新メンバーだった私が感じた、ペアプロのメリットについて書いていこうと思います!
(ペアプロって何?という方はぜひこちらをご覧ください!)
【用語解説】モブプログラミング(ペアプログラミング)
新メンバーの視点から見るペアプロのメリット
新しい環境に飛び込むときって、「自分は役に立てるだろうか?チームに馴染めるだろうか?」という不安に駆られたり、キャッチアップに苦戦したりということがよくあると思います。しかしペアプロをやったおかげで、不安が自然と解消されただけでなく、システムや業務知識のキャッチアップもスムーズに行える、など様々なメリットを実感しました。
1. 圧倒的な質問のしやすさ
新しいプロジェクトに入った直後だとわからないことだらけで、チャットで投げる質問文を作るのにも苦労することも多いと思います。私自身もそんなタイプで、「調べてわからなかったら聞こう」と思っているうちに時間を浪費してしまうことがありました。
ペアプロでは常に誰かと一緒にいるので、わからないことや疑問点をその場で気軽に聞くことができます。最初の一ヶ月で数えきれないほど質問させてもらったことで、キャッチアップに困ることなく仕事することができました。また、「気軽に質問していいんだ」という安心感を初期に得られたことも大きかったです。
2. 実践しながらキャッチアップできる
新しいシステムや業務知識をドキュメントだけで学ぶのは、時間もかかるし中々頭に入ってこないものです。しかし、プロジェクト途中で参画する場合、他の開発者は皆開発に専念しているので、「ひとまずこの資料に目を通してください」となることも少なくないと思います。
ペアプロを通じてキャッチアップするという方法にすると、実際に手を動かしながらシステムの理解を深めていくので、資料を読み込むよりもキャッチアップの速度が全然違うな、と感じました。また、ペアプロであれば先輩メンバーが目の前にいるので、現状のシステム設計がそうなっている経緯や、今後どうして行きたいかといった展望など、資料には書かれないような情報も得ることができるのも非常に魅力的でした。
3. チームの雰囲気を掴みやすい
初めての環境では「自分がチームに溶け込めるか」という点も大きな不安要素です。ペアプロでは誰かと一緒に開発をするので、一人で作業するのとは比べ物にならないくらいコミュニケーションの機会が生まれます。そのおかげで、どんな感じのチームなのか早い段階でつかむことができ、自分の振る舞い方に悩まずのびのび開発できるようになりました。
受入側から見たペアプロのメリット
チームメンバーの何人かに「実際どうでした?」と聞いてみたんですが、受入側もペアプロの効果を感じていることがわかりました。いくつか共有します!
1. 受入の準備が最低限で済む
ペアプロをやっていると、キャッチアップの大部分を開発作業の中でやることができるため、資料作成など、受入前の準備がかなり少なく済む。
2. 新メンバーの理解度がわかるので、サポートしやすい
新メンバーに単独でタスクを任せる場合は、質問内容や成果物・朝会での会話から理解度を推測することになるが、ペアプロだと常に一緒に作業するので、何をわかっていて何をわかっていなさそうなのか把握しやすい。そのおかげで、自分が新メンバーに対してどういうサポートをすれば迷わない。
3. 新メンバーに説明することが新しい発見につながる
新メンバーにシステム概要やコードの意図など説明することが、自分自身のふりかえりになる。説明する中で新しい課題に気づくこともあって、自分にとってもプラスになる。
新メンバー(私)が嬉しかった、受入側のペアプロでの工夫
もちろん、ペアプロであれば無条件に良いわけではなく、共同作業である以上お互いの気遣いや工夫が鍵になってきます。新メンバーとして個人的に嬉しかった、受入側の工夫や心遣いを共有します。
1. 質問に快く答えてくれる
オンボーディング時期は数えきれないほど質問をしましたが、私の質問に嫌な顔せず答えてくれたのを非常にありがたく感じました。「気軽に質問していいんだ」という安心感があるおかげで、順調にキャッチアップできました。
2. 積極的にドライバーを任せてくれる
ペアプロでは一定時間経つとドライバーを交代することが一般的ですが、オンボーディング時期は長時間ドライバーをやらせてもらうこともありました。私は手を動かすことで理解が深まるタイプだったので、キャッチアップの助けになりました。
3. タスクに着手する前提知識を共有してくれる
作業を始める前に私の理解度を確認してくれたり、タスクの背景となる情報を共有してくれたおかげでその場で必要な知識を得ることができ、ジョイン初期でも議論に加わることができました。
さいごに
いかがでしたか?冒頭でも書いたように、私は最初お互いをよく知らない中でのペアプロは難しいのではと思っていたのですが、実際やってみると難しさを感じることはあまりなく、結果的には非常に快適にオンボーディングすることができました。
たまにペアプロやってるよという方、ペアプロやってみたいと思ってる方、新しいメンバーが入ってくる時は、受入でも是非ペアプロを活用してみてください!