EBM:エビデンスベースドマネジメントを学ぼうと思った時に、どこから見ていくといいでしょうか?
2024年4月16日に開催されたDevOpsDays Tokyo 2024でのセッションをはじめ、各所でEBMを紹介する機会が増えてきています。その際、「EBMに興味を惹かれたのですが、どこから学べばいいですか?」という質問を何度か受けてきました。
今日は、EBMを学ぼうと思ったときのリソースを紹介したいと思います。
1. まずは、Scrum.org公式のEBMガイドから
なにはともあれ、公式のEBMガイドから見ていきましょう。ガイドは丁寧にまとめられていて、EBMの要素や用語はこのガイドだけで把握できると思います。ここで、戦略的ゴール・中間ゴール・即時戦術ゴール、重要価値領域、実験のループといった基本を押さえておきましょう。
2. InfoQの記事による、EBMの有用性を別角度から解説
ガイドで基本は押さえられるのですが、EBMをどう適用するといいのか?は掴みづらいところかなと思います。上記の記事では、EBMをどう実世界で組み立てて適用していくかを解説しています。
(英語記事ですが、機械翻訳にかけて読むだけでも雰囲気は掴めるでしょう)
3. Scrum.orgの関連ホワイトペーパーを見てみよう
- Using Measurement to Improve Scrum Team Performance | Scrum.org(計測によるスクラムチームのパフォーマンス向上)
- Investing for Business Agility | Scrum.org(ビジネスアジリティのための投資戦略)
1,2で概要は掴めてきました。ここで、EBMに関するホワイトペーパーを眺めてみます。
前者は、4つの重要価値領域について、それぞれ詳細な説明が載っています。また、どの領域から改善の取り組みに注力すべきかといったアドバイスがされています。
後者は、EBMをベースとしたポートフォリオマネジメントが紹介されています。複数のプロダクト・施策・チームがあるときに、どの領域に投資判断を行うかのヒントを得ることができるでしょう。
4. Open Assessment (& Certification)で知識の確認
EBMについてある程度学んだら、無料のOpen Assessmentを受けてみるのもオススメです。単にドキュメントを読むだけでなく、試験という形で知識の確認ができます。興味を惹かれたら、そのまま認定試験を受けるのも、もちろんありです!
(こちらも英語ですが、機械翻訳で十分理解できると思います)
5. 各種書籍やリソースで、更に詳細を追っていこう
ここまでで、EBMのおおよそは掴めたと思います。あとは、各自が気になっていることと合わせて、書籍などで調べていくとよいでしょう。例えば、関連書籍は以下が挙げられます。
- Unlocking Business Agility with Evidence-Based Management
- EBMの適用例など更に深く知りたい方に(先日掲載した書籍紹介記事も参考に)
- The Toyota Kata Practice Guide
- EBMのベースとなっている改善のカタ・アジャイルのカタを知りたい方に
その他の参考資料として、冒頭で取り上げたDevOpsDays Tokyo 2024の発表&ワークショップの資料を掲載しておきます。DevOpsDaysということで、関連が深い4 Keys Metricsとの関連を中心に紹介しています。
なお、2024年4月現在、EBM研修の提供も検討しています。すでに、社内やお付き合いのあるお客様に対して、何度か研修を実施済・実施予定です。
EBM研修をはじめ、この記事の内容について興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください!