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【Agile Kata Series】Part 3 : カタ体験ワークショップの紹介 ~ Kata in the Classroom ~

今回の「アジャイルのカタ」シリーズでは、カタを手軽に体験するワークショップを紹介します。


カタ体験ワークショップ:Kata in the Classroom

Part 1, Part 2の記事で、アジャイルのカタ・改善のカタを紹介してきました。ただ、記事を読むだけでは、いまいち実感がわかない人も多いのではないでしょうか。

そのような人のために、Kata in the Classroomというワークショップが提供されています。こちらは英語での資料なので、それを翻訳して公開しました。

ワークショップの感想・様子

上記の資料をもとに、社内の有志を募ってワークショップを開催してみました。その際の参加者からのコメントや、実施の様子が以下です。

  • 実験の繰り返しのステップを体感できる良いワークショップでした
  • カタとしてとても分かりやすかった
  • 効果のある検証が何だったのかを毎回気づくことができた

ファシリテーターとして参加した自分としても、コーチングのカタをベースとした質問やステップが分かりやすく、ステップに応じた効果的な問いかけを考えやすい感触がありました。コーチとしてもいい体験ができるワークショップとなっています。

余談:家庭内でワークショップをやってみたら…

元々学校でもやっているワークショップだし、パズルを使うので子どもたちでも楽しくできるかなと思って、家でもワークショップをやってみました。

結果は…途中で子どもが飽きて、5ラウンド中3ラウンドで終了になりました 😇

とはいえ、後日自分も参加側に回ったら、なんとか無事にこなせたのですけどね。

余談:ワークショップの素振りに対する、改善のカタの適用事例

ワークショップの素振りに関する、この一連のアクションも、改善のカタの「4. ターゲット状態に向かって実験する」に沿って管理していました。参考までに、その記録も以下に載せておきます。

  1. 子どもたちと妻だけでやって、自分は講師側に回る → 子どもたちだけだと、飽きてできなかった
  2. 自分も参加者側に回って、できるか実験する → できた。飽きないようにさくっと進めるリズムを優先して、一部省略した部分があった
  3. 省略した部分をちゃんとやったときに、どうなるかを実験する → 「その部分が考えやすかった」というフィードバックがあった

といった、「結果と学んだことから、期待することと一緒に次のステップを立てる」流れが、決まったカタで言語化されるので考えやすいのが実感できました。

ステップ期待すること結果学んだこと
KiC-1演習を、家族(妻・子供x3)で素振りする一回素振りして、講師側の流れを体験する

参加者が想定通りに動くのかを体験する
演習の通常の想定より時間がかかっていた

途中で子供x2が飽きて、5ラウンドのところを3回で終わった…
小学生からできるとはあるけど、さすがに保育園児には難しかった。
改善アイデアを考えるとか小難しいことより、単にパズルで遊びたかった様子

とはいえ、大人も別にこういうのが面白いねって感じではなかった
KiC-1演習を、ちゃんと演習ができそうなメンバー(自分・妻・子供x1)に絞って素振りする自分も参加者として、演習を通しで試して、参加者・司会双方の視点で体験するタイムは安定していた
大当たり・大外れな実験はなかった

(さくっとやるリズムを優先して)ふりかえりの質問はいれなかった

ワークとして単純に楽しい、という意見があった

何度か「(この改善の意味は)そういったつもりではなかった」という発言があった
大当たり・大外れな実験がなかったので、後半少しだれてきた。
目標を強く掲げて、当たり外れが大きい実験をするのもありだったかも

ふりかえりの質問が入ると、明示的に実験アイデアを内省する機会となるかもしれない(ここをきっちりしないと、他のアジャイル系ワークショップとあまり違いがないかも)

ワークが楽しいのは、それだけで十分なわけではないけど必要条件として大事

やっぱり、ちゃんと書いて認識合わせる必要あり。アジャイルのカタよろしく、チームだとより一層その必要性があるはず
社内の同僚相手に、手順どおりに素振りする
(タイムキーパーだけは兼任OKにするかも)
ふりかえりの時間で、ちゃんと内省につながるかを確認する

カスタマイズしたい箇所の当たりをつける

(その次は、社外に対しての提供になるかもなので、そのつもりで穴を塞ぐ)
ふりかえりの時間を確保した。一つずつ指差しながら丁寧にやっていった。

「カタがわかりやすい」というフィードバックが多かった

「座学的な講義があってもいいかも」というフィードバックがあった
資料にはないところも、いい感じに補足できた

実験に対する学びの発言がなかった場合、「実験した結果、何か変化ありましたか?」っていうコーチングの問いができた

どんな障害に対する実験かがふわっとしてたときに、突っ込めた(「障害はなんですか?」の問いが省かれてたので、ふわっとしがちになってたのかも)

「障害の原因がよく分からない」場合に、「1ラウンド使って観察してみる、みたいなのもできるよ」ってアドバイスできた

今回は、カタを体験できるワークショップを紹介しました。資料や書籍だけでは分かりづらいところも、ワークショップとして体験できると実感をもって理解しやすくなるでしょう。

というわけで、2025/02/26にカタ体験ワークショップを開催します!(建て付け的には、EBMの要素の一部である改善のカタを対象に、ゴール設定・ゴール達成に向けたステップを体験するワークショップと置いています)カタに興味が出てきたので、ぜひ体験してみたいという人は、ぜひこの機会に上記のリンク先から応募ください!

Author

大切にしている価値観:「現場で働くチームの役に立ちたい!」
そのために
- エンドユーザーへ価値を届けることを見据えつつ
- その価値を産み出すチームもより活き活きと動けるように
を目指しています!

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