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ちょっと似ている、因果関係を明らかにする図法3つを整理

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

ミーティングやワークショップのファシリテーションの際、因果関係を言語化して明らかにしていくワークを行うことが時々あります。その因果関係を表現する図法ですが、本を読んだりいくつか資料を当たっていくうちに、「似たような図が紹介されているな」ということを何回か感じていました。

ちょっと気になったので、今までに見てきたものを整理してみました(名前や出典をはじめ、できるだけ正確に抑えるようにしていますが、誤り・不正確な点があれば指摘ください)

名前出典サンプル概要
a. 因果関係ループ図学習する組織 - システム思考システム思考 - Large Scale Scrum (LeSS)各要素の因果関係に加え、「自己強化型ループ」「バランス型ループ」や「遅れ」を取り扱うことができる
b. 因果関係図リーン開発の現場因果関係図で現場課題を捉えようワークショップaを簡略化したもの。aほど複雑な表現はできないが、シンプルに因果関係を表現することが可能
c. 現状構造ツリーザ・ゴール2 思考プロセス思考プロセス入門(3) 現状問題構造ツリーの作成方法 | TOC | 飯塚革新コンサルティング制約理論:思考プロセス中で使う5つのツリーの一つ。ここで明確になった根本課題に対して、対立解消図(TOCクラウド)などを使って解決策を探っていく

因果関係を明らかにする効果

それぞれの図法に多少の表現力の違いはあれど、因果関係を表すということ自体が強力な手法です。今までにも、公式的なワークショップの中で行ったり、空き時間にさくっと会話しながら図を作ったり、何度か因果関係を表現するワークを行ってきましたが、概ね好評でした。

これは、因果関係を表現することによって、以下が満たされるからです。できあがった図だけを見れば割りと当たり前のことしか表現されていないのですが、実際に体験すると下記の効果を実感できると思います。

  • 言語化して図示することによって、目に見えるものを基にして思考がクリアになる
  • 図を作る過程を一緒に体験することによって、参加者間で共通理解を育むことができる

頭の中だけでは現状の課題を捉えきれない・関係者間で現状の認識がズレているように感じる、といった場合には、どの図法でも構わないので因果関係を言語化していくといいでしょう。

参考:因果関係を明らかにするワークショップ資料

最後に、とあるお客様に対して因果関係図のワークショップを行った際の資料を、汎用化して公開します。

このワークショップでは、bの図法を利用しました。高度で複雑なモデルを表現するよりも、ある程度簡略化してでもリズムよくモデル化を進めていきながら共通理解を形成することを重視したためです。

こういったワークショップは、社内の関係者の中からファシリテーターを立てて進めることも、もちろん可能です。一方で、そのファシリテーターも関係者で因果関係の一部になりえることから、独自の視点を持って議論に参加したいこともあり、純粋にファシリテーターに徹することが難しい場合もあるでしょう。

上記を踏まえて、第三者からのワークショップ支援や、この記事の内容について興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください!

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- エンドユーザーへ価値を届けることを見据えつつ
- その価値を産み出すチームもより活き活きと動けるように
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