第3版で再履修するRUNNING LEAN
この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。
左が今回の第3版、右がみなさんご存知RUNNING LEAN。
角さんが翻訳してくださるということにはきっと訳があるわけですよ。
正直1度読んだけどあまり記憶として残っていない自覚もあったので、そんな短絡的な思想で発売を心待ちにしておりました。
実際にどの程度改版されているかについては、訳者あとがきを見ると驚きの事実が判明するのでご参照ください。
ことのきっかけ
さて、今回のブログですが、以下のやり取りがきっかけで執筆しております。
角さんのツイートから3分後に反応するJ.K氏。(手を挙げた時点で時すでに遅しだといろんな感情が湧き上がる恐怖と向き合いながらドキドキリプライをしました)
その後、すぐご連絡をいただいて、冒頭の画像にある第3版が到着しました。
とってもスピーディーなご対応に感激しながら開封の儀を行いました。ありがとうございました。
誰向けの本?
テーマとしては、企業やプロダクト開発が軸になります。が、それってつまり、ビジネスに関わるすべての人が対象となるテーマなんですよ。
前の版を読んだことがある人もそうじゃない人も、全人類が読んだ方が良いと思います。
自分は一度読んだことがある勢でしたが、初めて読むような感覚で読み進めました。
下の章でも話題にしますが、リーンキャンバスのちゃんとした書き方が記載されていて、
これはなんと、改訂前にも同じ内容が書かれているパートで・・・
リーンキャンバスを知ったタイミングの自分と、
使った経験がある状態(つまり実践者としての目線)で同じ情報を見た自分とでは、
受け取る内容や気づく内容が大きく異なっている自分に気づくんですね。
知ったことによって行動ができますが、
少なくとも私は美味しく感じたところだけが記憶に残っていることが多いので、一回読んだだけで全部をわかった気になってはいけないのですね。(学び)
そういえばあの時こんな風にしたな・しなかったなをふりかえりながら読み進めていくことで、当時からの理解を深めたり、次に試してみたりすることが見えてくると感じました。
どんな本?
一旦公式のイントロをご紹介する方が伝わるかと思いますので、表紙の折り返し部分を共有します。
全人類に必要な雰囲気が伝わってきましたね。
以下に私が感じた3点の特徴を挙げてみます。
リーンキャンバスをちゃんと知れる
リーンキャンバスのような、見ただけで真似ができそうで強力で有用なツール・プラクティス。
つい使える気になってしまうんですけど、
第1章の冒頭で記載されているリーンキャンバスの書き方、どうしてもっと早く教えてくれなかったの・・・というお気持ちに。
はい、覚えていなかっただけなんですね。
このように教科書があると、みんなで書いてみよう!と周りに声を掛けやすくもなりますし、書いたことがある人にとっても新鮮な気づきがあったりすると感じました。
そして、正しい使い方を手に入れた自分たちは、ちゃんとツールやプラクティスの恩恵が得られるようになることは、既にみなさんご存知でしょう。一度教科書通りに真似してみて、私たちのリーンキャンバスに命を吹き込みましょう。
アイディアを価値のある形にする方法を学べる
リーンキャンバスの先は、俗にいうホッケースティックカーブの描き方と、実現に必要な用語がぎっしり詰まっていました。
この本に書かれている時間軸は3〜5年。
私自身の話でいくと、終盤の第Ⅲ部はあまり経験がない領域だなとも感じました。
最終章となりますが、「成長ロケットを見つける」は、ロケットをメタファーにした説明が本当にわかりやすくて、たくさんの気づきと、やってみたい、実践のタイミングで意識しなければ、といった感情をいただきました。
やはり角さんの翻訳が読みやすい
翻訳の対象も翻訳されるクオリティーも安心かつ最高のクオリティーの角さん。
日本人の脳味噌の底上げに間違いなく一翼を担われている方だと思います。
スクラムガイド・ボブおじさん・XP・・・
ほとんど全部の本を血肉とさせていただいている気がします。ありがとうございます。
おわりに
内容が面白すぎて、
読み終わるまでに相当な時間をかけてしまいました。
(いただいたのは発売前でブログもすぐ書くぞ!と思っていたのですが)
繰り返しになりますが
一度読んだ本の記憶なんて朧げなもので、
思い出すきっかけになるだけでなく、初版とは全くの別物に進化しております。
皆さんもぜひ読んでみてください。そして一緒にお話ししましょう。
手に取るか悩んだあなたは、本を見かけたら、ぜひ冒頭の推薦者の声をパラっと読んでみてください。
10年経ってアップデートされる理由をきっと感じることができます。
起業を目指す、大学生や子育てママさんにもお勧めしてみたりしました。
一緒に読んだらより学びが深まる予感しかわきません。
改めまして、角さん、この度は素敵な機会をいただきましてありがとうございました!