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モブ目標設定のすゝめ  #個人目標 #モブ目標 #agilecoe

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちはー!
今年のGWも田植えをして心身ともに仕上がっている笹です!

本編に入る前に…

新年度が始まったということで、クリエーションラインでも幾つか変化がありました。今回の話に関連する変化としては、下記の2つあたりかなと思います。

  1. Agile CoEという新チームが立ち上がった
  2. 個人目標制度が始まった

Agile CoEについて軽く説明すると…

  • 社内でも特にAgile開発に精通し、Agile開発を好きなメンバーが集まった
  • 社内の開発チーム支援や、Agile開発の理解を深めるお手伝いをする
  • 顧客のAgile開発導入支援や内製化支援を行う
  • クリエーションラインの広報活動を行う

「モブ目標設定はいいぞ!」

最初に一番言いたいことだけ書いておきました!特にオススメするのはこんな方、こんなチームの皆さんです!

  • チームで成果を出す仕事をしている
  • 会社の制度として個人目標を立てる必要がある

以降では、モブ目標設定をすることになった流れ、具体的なやり方、どんな良いことがあったか、などなどを紹介していきます。

個人目標を設定する上で起こりがちな悪影響

個人目標自体が悪いわけではないのですが、やり方によっては「個人で」成果を上げる方向に寄りすぎてしまいます。よくある目標設定は下記のようなフローで実施されると思います。このフローだとチーム目標は意識するのですが、他のメンバーの目標は意識できません。意識できないため「私はこれを頑張る!」という目標ばかりを設定します。結果として、個人の活動によって成果を上げる力が働き、チームメンバー同士の協力を鈍らせてしまうことがあります。
※他にも評価と紐づけることで発揮する悪影響などもありますが割愛します

よくある個人目標設定フロー

  1. 会社が目標を設定する
  2. 会社目標を参考にして部門が目標を設定する
  3. 部門目標を参考にしてチームが目標を設定する
  4. チーム目標を参考にして個人目標を設定する
  5. マネージャーが個人目標をレビューする
  6. レビュー結果を反映して個人目標完成

モブ目標設定をすることになった流れ

クリエーションラインでも上記のフローで設定することが推奨されていました。Agile CoEでは個人目標設定というこの機会をうまく利用して、よりメンバー同士の協力を促進したいと考え、みんなでアイデア出しをしました。その中で「モブ個人目標設定をしよう!」というアイデアが出ました(発案者はたしかやっとむさん)。このアイデアには全員ニッコリで、Agile CoEらしいやり方が見つかった瞬間でした。

モブ設定の流れ

実際には下記の流れで実施しました。ここで注目してほしいのは、手順1と手順5です。一番最初にチーム目標を全メンバーで考えることで、チーム目標を自分事に出来ます。また、全メンバーが集まって全メンバーの目標を考えることで、周りのメンバーの目標を知り、協力した目標を立てることも出来ます。

  1. チーム目標の叩き台をAgile CoE全メンバーで作る
  2. Agile CoEのマネージャーが他のマネージャーと議論し、チーム目標を修正・決定する
  3. Agile CoEのマネージャーがチーム目標をメンバーに説明する
  4. チーム目標を参考にしてメンバー個別に目標候補を考える
  5. マネージャー以外の全メンバーが集まり、全メンバーで全メンバーの目標を決める
  6. マネージャーが個人目標をレビューする
  7. レビュー結果を反映して個人目標完成

モブ設定に使ったツール

使ったツールはGoogle Meet(オンラインミーティング)とMural(オンラインホワイトボード)とHRBrain(個人目標管理)の3つです。チームメンバーがわいわい議論できるような環境を作るために使用しました。

Google Meet:チーム目標の説明やモブ目標設定時にみんなで話す時に使用
Mural:チーム目標、全メンバーの個人目標、レビューコメントを可視化するために使用
HRBrain:決定した目標をチーム外のメンバーに公開するために使用

実際のイメージ

実際にやってみた時のMuralを公開します。左から右に「チーム目標」「個人目標設定」「レビュー」という流れでわいわいしてみました。破線はメンバーの境界になります。

やってみた感想

最初にオススメしたのでお察しかと思いますが非常に良かったです。特に良かったのは…

  1. 全メンバーが協力する目標が立てられた
  2. 個人でやりたいことを他のメンバーが理解できた
  3. 周りの人が読みやすい文章にまとめることができた

少し解説します。

1.全メンバーが協力する目標が立てられた

全メンバーが協力する目標を立てたことで、個人目標を設定する上で達成したかった「メンバー同士の協力を促進する」を達成できました。また、「みんなでやれるならもっと大きな目標に挑戦したいね!」と言った話も出たり、エネルギーが高まったように感じました。全ての目標をメンバー共通にする必要はないので、1つでも共通の目標を設定できると良さそうです。

2.個人でやりたいことを他のメンバーが理解できた

各個人で達成したい目標の中には、そのメンバーのこだわりや、特に興味を持っていることが表現されています。目標のことをみんなで話し合うモブ目標設定では、メンバーのこだわりや興味について話すことが自然にできます。例えば「最近はソフトウェアテストの知識を深めていきたいんだ」などです。こういったやり取りが相互理解に繋がっていくのかなと思っています。

3.周りの人が読みやすい文章にまとめることができた

クリエーションラインの個人目標は全メンバーに公開されています。公開する理由は様々ありますが、ここでは割愛します。公開するからには他のメンバーが読んで理解できる文章である必要があります。モブ目標設定は、常に本人以外の視点でコメントをもらえるので、自然と他の人が読みやすい文章になっていきます。結果的に、目標設定を差し戻されるようなこともありませんでした。

まとめ

個人目標を立てる時は、チームメンバー全員でメンバーそれぞれの目標を考えて設定する「モブ目標設定」はいいぞ!という話でした。今年度の目標設定は既に終わってしまった所も多いと思うので今更感もあるかもしれませんが、良さそうだと思った方は次回の目標設定の時や、目標見直しの際にやってみてもらえればと思います。個人でやった方が妥当なことは個人で集中して、チームでやった方が妥当なことはチームで協力して、より良い結果に繋がる目標を立てて楽しみながら仕事をしてきましょー!

終わりに

チーム立ち上げ直後、チームメンバー全員で共通認識を作れると、活動開始直後からロケットスタートをきり、パワフルな活動ができると思います。
Agile CoEチームでは、「チーム立ち上げ直後からロケットスタートを切りたい!」というお客様向けにロケットスタートキックオフ支援を提供しています。他にも、「体験」「知識」「見える化」「経験/改善」という4つの価値をベースにアジャイルコーチング、内製化支援を始め、ワークショップ、研修などを提供しています。またお客様が望むベストなご支援を、一緒に考えるところからお話することも可能です。

「少し話しをしてみたい」くらいの気軽な気持ちでお声がけいただいて構いませんので、これらに興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。

Author

DevOpsチームのアジャイル好き。毎日宇都宮から通ってます。好きな言葉は「自由」!イベント主催するので参加してくださーい♩♪

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