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業界標準のコンテナランタイムcontainerdがCNCF卒業プロジェクトに認定 #docker

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コンテナソリューションを構築するための業界標準コンテナランタイムであるcontainerdが、晴れてCNCFの卒業プロジェクトに認定されました。このことはcontainerdが幅広いエコシステムにおいて導入に必要な一定の成熟度と安定性に到達したこと、またコミュニティにも広く受け入れられたことを意味しています。containerdは今日すでに大多数の本番用システムでデプロイされている、もっとも広く採用されているランタイムです。またDockerプラットフォームの必要不可欠な上流コンポーネントでもあります。私たちは、KubernetesやgRPC、そしてPrometheusへの優れた適合性を有するcontainerdを、トップレベルのプロジェクトとしてCNCFに寄贈しました。そして卒業を認定された5番目のプロジェクトに成長させました。Docker Enterpriseのようなモダンなコンテナプラットフォームや、Kubernetesなどオーケストレーションシステムのニーズに応えるため、containerdは、ユーザに開発から運用まで首尾一貫した体験を保障しています。

2017年3月にcontainerdというコアランタイムをDocker Engineから切り出してCNCFに寄贈するというDocker社の最初の発表から2年、プロジェクトは大きな進歩と成長を遂げました。私たちがこれを寄贈した主な目的は、コンテナシステムのベンダーやKubernetesやSwarmなどのオーケストレーションプロジェクトが活用できるコアコンテナランタイムを提供することで、コンテナエコシステムにおけるより多くのイノベーションを促進することでした。containerdの設計における重要な原則は、Kubernetesに対して最上級のサポートを提供しながらも、ユーザをKubernetesに縛らずに、開発者のデスクトップ、CI/CD、単一ノードへのデプロイ、最先端の技術、IoTなどさまざまなユースケースに対して広く門戸を開くことでした。

Dockerエコシステムにおいて、containerdはDocker Engineのランタイムコンポーネントです。これは開発者がcontainerdを使用する際、自身のノートパソコンのDocker Desktopであっても、またDocker EEの本番用Kubernetesクラスタであっても、あるいはコンテナでモダナイズした伝統的アプリケーションのメインフレームであっても、さらにIoTシナリオを持つ最先端のIoT端末からであっても、ワークフローを変更せずに現在主流の開発手法を利用することを可能とするものです。どのようなシステムを使用していようとも、開発チームと運用チームはDocker
Engineが提供するアプリケーションワークフローの可搬性の恩恵を受け、コンテナの構築や実行において信頼性の高い同じコードベースをどこでも使うことができます。

コミュニティへの貢献

Docker社をはじめ、Google社、Alibaba社、NTT社、IBM社、Microsoft社、AWS社、そしてZTE社などのCNCFに加盟している企業だけでなく加盟していない企業からも、DockerコミュニティとKubernetesコミュニティへの積極的な貢献が急増しています。これはCNCFが有益かどうかを基準として貢献を受け入れる中立的な場を提供してきたことと、containerdの明確な設計と高い品質に対する取り組みが新たな貢献者を魅了してきた結果です。CNCFに参画して以来、containerdプロジェクトは4人の新たなメンテナと8人のレビュアーを迎えました。そのため質やレビューに妥協することなく、多くの貢献を受け入れ、プロジェクトを拡張することができました。

containerdの進化

コンテナイメージの移転をはじめ、コンテナの実行や監視などを含むシームレスなコンテナ体験を提供した最初の寄贈以来、貢献者とメンテナは重要な機能をcontainerdに追加するために取り組んできました。そして1年を待たずにcontainerd 1.0をリリースしました。このリリースでは、クロスプラットフォームのサポート、信頼性の高いリソース管理、使いやすいクライアントインターフェイスとともにローレベルAPIサポートの提供を含んでいます。続いてリリースしたcontainerd 1.1では、KubernetesのCRIサポートを組み込みました。ユーザ基盤が拡大しコミュニティが成熟するにつれ、より広範なランタイムへの要求がcontainerd1.2におけるローレベルランタイムAPIの安定化につながり、Kata、Firecracker、Hyper-VなどのVMランタイムへのサポートが可能となりました。来たるcontainerd 1.3のリリースでは、Windowsランタイムをサポートする予定です。

将来的には、あらゆるアーキテクチャとインフラストラクチャに適応し、より広い選択肢を有するコアコンテナランタイムをお届けすることを目指しています。ぜひ進捗状況をチェックし、プロジェクトにご参加ください。

もっと知りたい方は:


原文: containerd Graduates Within the CNCF

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