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[和訳] 誕生から5年、Dockerの歩んできた道のり #docker #dockerbday

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

本稿は 5 years later, Docker has come a long way (2018/3/20) の和訳です。

Dockerの進化: コンテナランタイムの導入から企業向けコンテナプラットフォームを構築するまで

Docker社の創設者であるSolomon Hykesは、2013年の PyConにおけるライトニングトーク で、公の場で初めてDockerについて発表しました。その時からDockerは、安全性やオーケストレーション、またネットワーキングなどに対する多くのユーザのニーズと共に発展してまいりました。ソフトウェアサプライチェーン全体にわたる高度なセキュリティ機能の構築に始まり、SwarmおよびKubernetesの両者を選択可能とし、Docker for MacおよびWindowsと、Docker Enterprise Edition (Docker EE) などのコンテナプラットフォームの開発まで、Dockerは長い道のりを歩んできました。誕生から5周年を迎えた今、Dockerは多くのユーザに支持されています。中でもDocker EEは世界規模の企業を含む450以上の企業で、彼らの電子的なシステムやマルチクラウドのシステムを支えています。

今回の記事では、5周年を迎えることを記念して、Dockerの現在に至るまでの道のりを皆さんと共に振り返ってみたいと思います。

2013年のPyConにおける熱のこもったレセプションの後、Dockerのイメージフォーマットとコンテナランタイムは、デファクトスタンダードおよび基本的要素としてコンテナ業界およびその周辺業界に素早く浸透しました。Dockerの最大の利点は、可搬性に優れていて簡単に使えるツールを通して、アプリケーションとインフラストラクチャの間に独立性を創り出した点にあります。その結果、Dockerはコンテナ技術を広く浸透させ、多くの開発者の“最悪のマトリックス (matrix from hell)”問題を解決したことで主流となりました。

これがきっかけとなり、Docker周辺には活気あふれるコミュニティができました。このコミュニティにおいてDocker社は発足時から、協調と革新の推進をコミットしています。Dockerはまた、Open Container Initiative (OCI) の発足にも貢献し、昨年には OCI v1.0 ランタイムおよびイメージの仕様 を発表するに至りました。そして、OCIの方向性を決めるTechnical Oversight Boardの議長に、Docker社のMichael Crosbyが選出されました。昨年はまたCloud Native Computing Foundation (CNCF) に、業界標準で多くのユーザが利用しているコンテナランタイムである containerd および、強力な暗号署名を使用する高度な信頼性を提供するためのプロジェクトである Notary を寄贈しました。

企業向けコンテナプラットフォームへの道

コミュニティやパートナー、そしてユーザと連携していく中で私たちは、エンド・トゥ・エンドのコンテナプラットフォームが必要であることに気づきました。オーケストレーションはそのパズルを解くカギでしたが、安全性の確認は、自動化、ネットワーキング、ストレージなどに加えて多くのユーザからの要望でした。最も重要な点は、各企業に選択の自由を与え、それぞれのペースで将来的に変更がきく形で、すべてのアプリケーションのポートフォリオを構築および管理を可能にする企業向けコンテナプラットフォームが求められていた点です。

ユーザーのそのような進化したニーズに応えるため、昨年1年間だけでもDocker社は次のことを行いました:

  • Swarmと合わせて、各企業それぞれのニーズに基づいたオーケストレータの選択を可能にした Kubernetes統合を発表 しました。
  • ソフトウェアサプライチェーンにエンド・トゥ・エンドのセキュリティをもたらす ロールベースのアクセス制御 (role-based access control; RBAC) や秘密情報の管理、そしてイメージスキャンを含む優れた機能など、安全面における革新の推進を継続しました。
  • Modernize Traditional Applications (MTA) プログラムを発表し、企業のレガシーアプリケーションをソースコードの変更なしにコンテナ化し、より安全でコストパフォーマンスも高く、可搬性に優れたクラウド化と、最終的なマイクロサービスを実現するための分かりやすいプロセスを提供しました。

Dockerの道のりに光を照らしてくださったコミュニティ、パートナー、そしてユーザーの皆さまに感謝を申し上げます。Docker5周年は、あなたの成果を祝うためのものです。

世界中で開催されるDocker誕生を祝うイベント: ご参加をお待ちしております!

ユーザーからパートナー、そして各地域のDockerコミュニティまで、皆さんと共にDocker誕生5周年を祝えることを心から喜ばしく思います。イベントに参加して、学び、助言を与え、祝い、ケーキを食べ、最高のDockerセルフィ―を撮りましょう! 今あなたがDockerを旅する道のりのどこにいるとしても、この5周年イベントは、Dockerのコンセプトを分かりやすくご説明し、ユーザーの皆さまを、それぞれの利用目的と専門知識レベルに合わせた、最良の学びの道へとご案内するためのものです。会場ではDockerの上級ユーザーやパートナーが、参加者全員がDockerハンズオンラボを完結できるようお手伝いします。

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