EPAMのmigVisorを活用しGoogle Cloud上のMongoDB Atlasへの移行を高速化 #MongoDB Atlas #migVisor #Google Cloud
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本ブログは、2022年1月22日に公開されたMongoDB社のブログ:
「Faster Migrations to MongoDB Atlas on Google Cloud with migVisor by EPAM」の日本語翻訳です。
Google Cloudを利用するお客様のニーズが進化し、新たなユーザーエクスペリエンスを求めるようになったのに伴い、レガシーデータベースに代わるソリューションとして、MongoDBを選択するお客様が増えています。ビジネスのデジタル化と拡大を目指すユーザー(Forbesなど)や、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の増加への対応に取り組むユーザー(オンライン食料雑貨店Boxedとの連携など)がインフラストラクチャやデータ処理能力を短期間で拡張できるよう、弊社はサポートしてきました。Google Cloud Marketplaceで提供されている、フルマネージド型のサービスであるMongoDB Atlasでは、Google CloudとMongoDBで統合されたユーザーエクスペリエンス・請求モデルを備えており、Google Cloud上にアプリケーションをすばやく展開できます。マネージド型のクラウドデータベースサービスに移行する場合、その複雑さは多種多様ですが、最もシンプルなケースでも、評価と計画に慎重を期す必要があります。お客様のデータベース環境では多くの場合、複数のベンダーのデータベーステクノロジーが利用されており、そのバージョンもさまざまです。デプロイが数千回になることも少なくありません。このため、手作業による評価は面倒で、エラーが発生しやすくなります。
そこで、EPAM Systemsの出番です。EPAM Systemsは、データベースとアプリケーションのモダナイゼーション・ソリューションに戦略的に特化したプロバイダーです。EPAMのデータベース移行評価ツールであるmigVisorは、この種の製品としては初のクラウドデータベース移行評価製品です。同製品は、データベースのワークロード、構成、構造を分析して、視覚的に理解できるクラウド移行のロードマップを作成します。このロードマップを活用すれば、短期間で成果を挙げられる領域と困難な領域を簡単に把握できます。クラウド中心のテクノロジースタックへ移行する際の複雑さをランク付けする高度なスコアリングロジックを活用し、データベースの移行を実現するうえで最適な移行パスを特定します。
これまでは、RDBMSからクラウドベースのRDBMSに移行する場合にのみ対応していましたが、今では、MongoDBからMongoDB Atlasへと移行するケースでも利用できるようになりました。
migVisorでは次のことが可能です。
・デプロイされた環境に関係なくソースとターゲットのデータベースを安全に評価し、移行の意思決定を客観的に分析します。
・ディスカバリープロセスと評価プロセスを自動化することで、移行に要する時間を短縮し、開発サイクルを数週間から数日に短縮します。
・移行の技術的な詳細を容易に理解できるように、移行の工程全体を視覚的に表示し、移行計画の質を向上・ステークホルダーの可視性を強化します。
・ターゲット環境と推奨される移行パスに関するインテリジェントな洞察を提供することで、データベースのライセンスコストを削減します。
MongoDBに対応するMigVisorの主な機能
EPAMのmigVisorは、数年にわたり、リレーショナルデータベースをクラウドベースまたはクラウドネイティブデータベースに移行するための自動化評価システムを提供し、何百ものお客様を支援してきました。そしてmigVisorは、現在世界トップクラスの最新データプラットフォームであるMongoDBへのサポートを開始しました。
初回のリリースでは、セルフマネージド型のMongoDBからMongoDB Atlasへの移行評価に対応する予定です。そして今後は、MongoDB移行、アプリケーションのモダナイゼーション、アプリケーションの移行、リレーショナルデータベースからMongoDBへの移行評価などへの総所有コスト削減をサポートする予定です。
Google Cloudのエンジニアリングおよびデータベース担当/GM・VP兼任のAndi Gutmans氏は、幅広いフルマネージド型のデータベースサービスの提供を目指すGoogle Cloudのオープンクラウド戦略にMongoDBは自然にフィットすると述べており、さらには次のように語っています。
弊社では常に、お客様の移行の作業を簡素化できる方法を模索しています。
今回、EPAMのデータベース移行評価ツールであるmigVisorがMongoDB Atlasをサポートするようになったことで、お客様はTCO分析や移行の複雑性評価をはじめとする、データベースの評価を簡単に実施できるようになり、包括的な移行プランを作成することができるようになりました。シンプルな移行環境の実現、そしてGoogle Cloud Marketplaceでの利用が可能なパートナーシップにより、お客様は、開発と調達のプロセスを簡素化しながらデータワークロードをクラウドに統合できます。この結果、ユーザーはイノベーションの取り組みにさらに集中して取り組めるようになるのです。
migVisorでの評価の手順
migVisorでは、オンプレミス環境やクラウド環境のソースデータベースを分析し、新しいターゲットへの移行を評価します。評価は次のような手順で行います。
1.シンプルな操作が可能なmigVisor Metadata Collector(mMC)で、ソースのデータベースからメタデータを収集します。対象となるメタデータには、 featureCompatibilityVersion値や、データベアリングノードのジャーナリングステータス、使用しているMongoDBストレージのサイズ、レプリカセットの構成などに関するデータがあります。
図1: mMC GUIのコネクション編集画面
2.migVisor Analysis Dashboardで、「MongoDBとGoogle Cloud上のMongoDB Atlas」といったように、ソースとターゲットの組み合わせを選択します。
図2: ソースとターゲットの選択
3.移行の複雑さをスコアリングするmigVisorのエンジンによって、migVisorのコンソールに評価の結果が自動的に表示されます。スコアリングでは、移行の複雑さを「高」、「中」、「低」に分類し、想定される課題や非互換性を特定します。
図3: ソースクラスターの機能
4.最後に、評価内容をCSV形式でエクスポートして、お好みのデータ分析/レポーティングツールでさらに分析することも可能です。
まとめ
Google CloudとMongoDBは共に、多くの組織でクラウド移行の効率化やレガシー環境のモダナイズに貢献してきました。クラス最高レベルの環境をお客様に提供するために、GoogleおよびEPAM Systemsと密接に連携し、MongoDB AtlasとmigVisorとの統合を実現しました。これにより、質の高い移行プランの策定、リスクの低減と誤った手順の回避、TCO削減のためのクイックウィン、移行の複雑さの見直し、最善の結果を得るための適切な移行フェーズの計画などができるようになります。