今井 陽祐

「Make Mistakes Faster・Say Sorry」、だから挑戦できた

今回は、Solution Engineering & Innovation CoE(SEAiC)の”GitLab”の活用支援チームで大活躍の今井さんにインタビューを行いました。

SIerから「技術的にも環境的にも」大きく変化できると感じた

Q1.

まず、これまでのキャリアと、CLの選考を受けるきっかけについて教えてください

CLに入社するまでは、いくつかのSIerに所属していました。携わっていたのはWindows系の基幹システム開発です。

転職のきっかけは…皆さんもご経験あると思うのですが、ある程度経験を積み、スキルセット的にも環境的にも慣れてきた段階で、「今の仕事を続けていて自分が望む成長ができるのか」思い悩んでいたんです。

地元である仙台にいながら、少しスキルを広げられるような転職先を探し始めていたそんな時、たまたま新卒のときの会社でお世話になった先輩と話す機会がありました。その方が勤めていたのがCLです。

先輩のお話の中で、どうやら海外の生産的な開発ツールを日本に推進しており、クラウドソリューションやデータソリューションが得意な会社だということがわかったのですが、それ以上に印象に残っているのが「カルチャー」に関する話です。

エンジニアが中心の会社であること、「HRT+Joy」という理念を掲げ、ジュニアからベテランまで、手をあげたり発言したりすることが尊重される、「心理的安全性」が担保された環境である…。私が経験してきた会社とギャップが大きく驚いたことを覚えています。

その後、自分でもCLについて調べて、先端技術に精通しているエンジニアが多く、また新しい技術をどんどん取り入れていこうという会社の姿勢や、HRT+Joyという理念をより深く知り、この会社であれば自分次第でさまざまなチャレンジができ、成長していけそうだなと感じて転職活動に臨むことにしました。

Q2.

選考で印象に残っていることはありますか。

面談では今VPoEをされているひろさんと、同じチームでお世話になっている井上さん他、現場の皆さんとお話をしたのですが…驚くほどフランクでカジュアルで面接というより会話という感じでした。

所謂「面接」のつもりでガチっとスーツをきて臨んだのですが…皆さんパーカーやらカジュアルな格好をされていて、「あ、雰囲気間違えたな」と思いました。笑

その後、CEO安田さんとリーダー近藤さんとの面接でしたが、反省を生かして私服で臨みました。笑

前述の通り、元々地元で仕事を探していましたが、フルリモートで働ける東京の会社で、技術的にも環境的にも大きく変えられる一歩としてCLは最適だな、と感じて入社を決めました。

チーム力も借り、1-2ヶ月でテクニカルサポートの主担当に

Q3.

CLでやってきたことについて、まず概要を教えてください

入社してから一貫してGitLabのテクニカルサポートを担当しているのですが、派生してプリセールス、商品企画・ベンダーマネジメントそして一部顧客PJにおけるCI/CDパイプライン構築もやってきました。

そもそもGitLabってご存知ですか?エンジニアの皆さんであればGitというバージョン管理の仕組みや、その管理ツールであるGithubはどこかで触れたことがある方も多いのではないでしょうか。

GitLabもGitの管理ツールの一つ…ではあるのですが、それ以上に「開発の全てをカバーできるPlatform」と思っていただくとよいと思います。例えば、タスクをKANBANで管理できる、テストを自動化できデプロイまで完結させる、開発における情報を分析し開発のボトルネックを検証する、「AIがいろいろレコメンドしてくれる…などなど。

Q4.

GitLab関連でも幅広く挑戦されてきたのですね。それぞれの具体的な仕事内容についても教えてください。

まず、「GitLabのテクニカルサポート」は、入社当初から一貫して続けている仕事です。弊社経由でGitLabを導入してくださった顧客から、製品の導入や活用についてご質問をいただくことがあり、それに応えるのがミッションになります。サポートの一環で、導入のトレーニングコーチに挑戦したこともありました。

次に「GitLabのプリセールス」ですが、これはGitLabの導入を検討されている顧客との打ち合わせに同席したり、開発における課題をヒアリングしたり、特定したり、それに対する解決策を提示したりするのがミッションです。顧客の情シスの方に対するセールスになるので、特に技術的な側面や開発における悩みといった部分について、アカウントセールスをサポートしています。

また、「商品企画・ベンダーマネジメント」ですが、サブスクリプションやカスタマーサクセス・サポートプランの拡充の検討をリードしたり、GitLab側とコミュニケーションをとりセールスアライアンスを見直したりすることがミッションです。

サポートプラン一つとっても、お客様にとって購入しやすく付加価値を感じていただきやすいのはどのような形なのか、費用は月額性がいいのかチケット購入性がいいのか、パッケージに何を盛り込むか…など検討すべきことがたくさんあり、実際にテクニカルサポートをしてきた経験も踏まえたリードをしてきました。

最後に、とある自動車製造関連メーカー様におけるAWS SageMaker Pipeline(MLOps基盤)を使っているクリエーションラインの別チームのプロジェクトにスポットでジョインし、機能検証やテスト自動化のためにGitLab CI/CDパイプラインを構築する…ということもしていました。

これはまさについ先日(2024年3月ごろ)まで携わっていたものですが、社内の別チームのPJに入り、一緒にPJを進めるのは初めてのケースでした。

Q5.

先ほど、CLでは前職とは全く異なる技術領域に挑戦された、というお話もお聞きしましたが、どのようにキャッチアップされてきたのですか

入社当初、私たちはリーダー含めても3-4人の小さなチームで、その時々で個々の人に掛かる負荷が大きくなるタイミングがどうしても出てきます。そんな中、自分がどの業務を担当すればチームのパフォーマンスが上がるのか考え、サポート業務に限らずベンダー対応やその他諸々の業務もやらせてほしいと手を挙げ、その都度学んできた…というのが実態です。

そもそも入社当初は、GitLabそのものについての理解が浅かったので、1-2週間ほどは製品理解に時間を当てていたと思います。また、同じタイミングでGitLabに関連する資格をいくつか取得しました。GitLabは、利用者に向けた利活用に関する学習コンテンツとチェックテスト、そして検定試験も提供しています。公式のドキュメント・リファレンスを見たり、ピンとこないところは同じチームの皆さんに質問したりして知識をつけていましたね。

同僚の方を部分的に支援する形でテクニカルサポートを始めたのは3週目くらいからで、主担当としてチケット対応・テクニカルサポートをし始めたのは1-2ヶ月目くらいでした。ある程度の知識が身につき、ドキュメントや過去のサポートログの探り方が身についてきたのですが、それでもお客様ごとに環境が異なる中、原因を特定するのはやはり大変ではありました。

ただ、そんな時に同じチームのみんなで解決策を考えてくれる風土はあり、サポートの勘所はこういったコミュニケーションの積み重ねで身についたものだと思います。

テクニカルサポートの領域である程度自立できたかな、と思えたのは3-4ヶ月目くらいのタイミングでした。チケット対応の際、自分なりに調べ仮説を立て、方向性を社内チャットで提示するのですが、上長から「その通りでOK」というケースが増えてきたのがだいたいそのくらいだったと思います。

手を挙げた分だけ経験できる。スキル向上できる。

Q6.

テクニカルサポート以外の領域にも挑戦されてきたとのことで、どのような形でチャレンジしてきたのですか。

まず幅を広げたのはプリセールスです。チームメンバーが変わるタイミングというのが一つのきっかけでではあったのですが、入社半年くらいの時期にチャレンジし始めたと思います。

プリセールスでは、テクニカルサポートとはまた別の観点で技術的な知識が必要になりますが、もちろん自分である程度調べつつ、チームメンバーに質問して知見を借りながらスキルを身につけていきました。

私は今も仙台でリモートワークしているのですが、メンバーに対しては気軽に質問できる雰囲気や仕組み(雑相と言われるコミュニケーション機会やオンライン上のバーチャルオフィスツール)があり、助けられていましたね。

また、CLでは社内向けにいろんな勉強会や研修の機会が提供されており、それにも度々参加してきましたし、こうして得た知見が新しいチャレンジに繋がることもありました。

例えば…元々Windows系の開発に携わっていたこともあってGitLab以外にもコンテナ関連の知見を得たいと思い、「初級Dockerコンテナ入門」「Kubernetesトレーニング基礎編」の受講を希望しました。(日中がっつり時間を取る研修で、忙しい時期でもあったのですが、上長からは2つ返事でOKがでまして、この感じもCLならではだなと感じました。笑)

研修参加当初はコンテナに関する知見は日々の業務に直接は関係しないと思っていたのですが、コンテナの概念を理解できたことでカスタマーサポートの場面における顧客の環境理解の解像度が上がりましたし、プリセールスにおける提案の幅が広がりました(例えば、GitLabをKubernetes上にインストールする、というような活用方法は、コンテナ技術についてある程度理解が深まってできるようになったものの一つです。)

Q7.

AWS SageMakerのPJでは、技術検証はもちろん手も動かしていたとのことで、今までとは異なるスキルを求められたのではないですか。

そうですね、AWSのSageMakerを用いて顧客・PJの目的を実現するためにどうすべきかについて、PJ導入当初は全く手探りの状態でした。あまり大きな声では言えませんが、AWS SageMakerに関するエキスパートというわけではなかったのですが…GitLabが絡むことと、私の上長や他チームのリーダー陣が「AWS・MLOpsの知見が身につくからやってみない?」というお誘いがあったこともあり、ぜひやらせてくれと手を挙げたのが経緯です。

自分の所属とは異なるアジャイル開発推進チームのメンバーとの協働だったのですが、PJの状況把握やAWSインフラに関して手厚いサポートがありました。具体的にはモブ作業(複数人で同じ画面をみながら作業するアジャイルメソッド)の機会を作っていただくなどです。皆で試行錯誤しながら、一人で悩むことなく作業ができ、スキルを身につけて、成果に繋げていくことができたな、と思います。

これが、普通の会社でできたかと言えば多分Noだと思います。しかし、とにかくやってみよう、を許容してくれる、「Make Mistaeks Faster(すばやくたくさん間違えよう)」、「Say Sorry(ミスは悪いことではない。ミスをしたら謝る)」というカルチャーがCLには根付いてます。

だから、ちょっと出過ぎた感じもあるかなと思ったのですが、チームメンバーは手を挙げる動きを歓迎してくれましたし、自分次第で様々なことに関われてきました。

そして、一つひとつのチャレンジで失敗を恐れることなく行動でき、スキルを高められたし、結果的に(小さな失敗はありましたが)結果的に成功できたと実感しています。

挑戦する→スキルが高まる→スキルを活かせる新しい挑戦する、のサイクル

Q8.

今後、どのような挑戦をしていきたいですか。

引き続きGitLabには軸足を置きたいですが、今回SageMakerのPJに挑戦してCI/CDやAWSの知見を身につけることができたので、それをもっと活かせる機会があれば挑戦していきたいと思っています。

そのためにも、もっともっとクラウドインフラやコンテナ領域の知見を身につけていきたいです。資格等でインプットすることはもちろんですが、良い意味でオープンな会社で社内の別PJの状況も耳に入るので、チャンスがあればぜひまたチャレンジしたいです。

Q9.

最後に転職を考えている方に一言お願いします。

やりたいことを我慢せずにできる環境はすごく貴重で、CLはそんな挑戦を応援してくれる会社です。今の環境から飛び出して新しいスキルを身に着けたい、自分のスキルを活かして会社に貢献したいと考えている方は、各ポジション積極採用中とのことなので、是非一度、カジュアル面談に足を運んでみてください。