製品アップデート

2025年3月20日にリリースされたGitLab 17.10の製品アップデートをお知らせします。同月に追加された120以上の改善点のうち、主なものを抜粋して紹介しています。この内容はGitLab社のリリースブログを要約したものです。

本リリースでは、GitLab Flavored Markdownの大幅機能強化や、GitLab Duoの多数の機能強化など、大きな機能改善が盛りだくさんです。

機能改善

強化されたMarkdownエクスペリエンス

GitLab Flavored Markdown (GFM) に、いくつかの強力な改善が加えられました:

  • 数式と画像の取り扱いの改善:
    • グループまたはセルフホストインスタンスで数式のレンダリング制限を無効にし、より複雑な数式を扱えるようになりました。
    • ピクセル値やパーセンテージを使用して画像の寸法を正確に制御し、コンテンツレイアウトの管理を向上させます。
  • エディタエクスペリエンスの強化:
    • Enter/Returnキーを押すと、リストが自動的に継続されます。
    • キーボードショートカットを使用してテキストを左右にシフト(インデント/アウトデント)できます。
    • 説明リスト構文を使用して、明確な用語と定義のペアを作成できます。
    • 動画の幅を柔軟に調整できます。
  • コンテンツ構成の改善:
    • 自動展開されるサマリークイックビュー(URLに +s を追加)により、コンテンツのナビゲーションが容易になります。
    • 参照された課題のタイトルが自動的に表示されます(URLに + を追加)。
    • include 構文を使用して、コンテンツをモジュール化して整理できます。
  • GitLab Query Language (GLQL) ビュー ベータ版
    • Wikiページ、エピックの説明、イシューコメント、マージリクエストなどのMarkdownコードブロック内に、ライブデータクエリを埋め込むことができます。
      主要フィールドに対して、論理式や演算子を用いた高度なフィルタリングをサポートします。ビューの表示形式をテーブルやリスト形式でカスタマイズしたり、表示するフィールドを制御したり、結果数を制限したりできます。
      この機能の継続的な改善のため、GLQLビューに関する皆様からのフィードバックをお待ちしております。

GitLab Flavored Markdown (GFM) 
 詳細はこちらをご覧ください。(英語版)

GitLab Query Language (GLQL) 
 詳細はこちらをご覧ください。(英語版)
 詳細に関する動画はこちらをご覧ください。(英語版)

  • Dependency proxyのDocker Hub 認証
    • Docker Hub は2025年4月1日から、認証されていないユーザーに対してIPアドレスごとに10プルというより厳しいプル制限を適用します。認証が行われない場合、これらの制限に達するとパイプラインが失敗する可能性があります。
      そこで、コンテナイメージ向けの Dependency Proxy が、Docker Hub との認証をサポートするようにしました。これにより、レート制限によるパイプラインの失敗を回避し、プライベートイメージへのアクセスが可能になります。
      本リリースでは、Docker Hub の認証をGraphQL API 経由で設定できます。UI での設定サポートは GitLab 17.11 で利用可能になります。
      詳細はこちらをご覧ください。(英語版)

その他にも便利な機能追加がありました

詳細はリンクをご覧ください。

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