製品アップデート

2024年12月19日にリリースされたGitLab 17.7の製品アップデートをお知らせします。同月に追加された230以上の改善のうち、主なものを抜粋して紹介しています。この内容はGitLab社のリリースブログを要約したものです。

本リリースでは、長らく待望されていた大きな機能が追加された他、トークンに関する複数の改善が導入されました。

機能追加

新しいPlannerユーザーロール

エピック、ロードマップ、カンバンボードなどのアジャイル計画ツールへの過不足のないアクセスを提供するために、新しいPlannerロールを導入しました。これにより、過剰な権限付与を防ぐことができます。

Plannerロールは、計画ツールに対してGuestよりも強い権限を持ち、全てのティアと、UltimateのEnterprise Agile Planning Add-onユーザーにも付与できます。こちらのブログ記事もあわせてお読みください。

詳細はこちらをご覧ください。(英語版)

ユーザーの投稿とメンバーシップの新しいマッピング方法が直接転送で利用可能に

GitLab インスタンス間の直接転送による移行で、ユーザーの投稿とメンバーシップの新しいマッピング方法が利用可能になりました。この機能により、インポートを実行するユーザーと、投稿の再割り当てを受けるユーザーの両方に柔軟性と制御が提供されます。移行先インスタンス管理者権限が不要になり、そのためGitLab.comへの移行もより容易になります。

  • インポートが完了した後、移行先のインスタンス上の既存のユーザーに対して、メンバーシップと投稿を再割り当てできます。
  • 移行元と移行先のインスタンスで異なるメールアドレスを持つユーザーに対して、メンバーシップと投稿をマッピングできます。
  • 投稿の再割り当ては、受け入れるか拒否するかをユーザーが選択することができます。

詳細については、こちらのブログ記事を参照してください。フィードバックは、issue 502565にコメントをお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。(英語版)

すべてのティアで利用可能なLinux ARM上の small ホストランナー

GitLab.comのLinux ARMで稼働する small ランナーが、すべてのティアで利用可能になりました。この2 vCPUのARMランナーはGitLab CI/CDと完全に統合されており、ARMアーキテクチャ上でネイティブにアプリケーションをビルドおよびテストすることができます。

詳細はこちらをご覧ください。(英語版)

その他にも便利な機能追加がありました

詳細はリンクをご覧ください。

機能削除

TLS 1.0 および 1.1 はサポートされなくなりました

OpenSSL バージョン 1.1.1 の長期サポート (LTS) は 2023 年 9 月に終了しました。 そのため、GitLab 17.7 では OpenSSL 3 がデフォルトとなります。  OpenSSL 3 はGitLabにバンドルされているため、オペレーティングシステムに変更を加える必要はありません。

OpenSSL 3 へのアップグレードに伴い、

  • GitLabは、すべての送信および受信のTLS接続にTLS 1.2以上を必要とします。
  • TLS/SSL証明書は、少なくとも112ビットのセキュリティが必要です。2048ビット未満のRSA、DSA、およびDHキー、224ビット未満のECCキーは禁止されています。

詳細は、GitLab 17.7の変更を参照してください。

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