[和訳] Chef Server 12 リリース候補版 #opschef_ja #getchef_ja
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Announcing Chef Server 12 Release Candidate (2014/09/07) の和訳です。
本日、私達はChef Server 12の最初のリリース候補版を公開したことを嬉しく思います。このリリースは、Enterprise Chefを特徴づけていた機能、すなわちマルチテナント、ロールベースのアクセスコントロールをオープンソース版Chefへ投入するものです。
何が新しいのか
Chef Server 12は、既存のオープンソース版とEnterprise版の顧客に一様に歓迎される多数の改善があります。
すべて、いつでも、PostgreSQL
18か月前、私達はChef 11を全世界に公開しました。これはとてもすばらしい出来で、Chef Serverの安定性を新しいレベルに押し上げました。同時に、私達はAPIコアの全体をErlangによって書き直し、サーバのデータストアをCouchDBからPostgreSQLに移行しました。私達はすぐに、顧客に提供しているEnterprise Chef 11と同じ安定性に追い付きました。
1年以上かけて、私達は休みなく作業し、Chef Serverのマルチテナント機能から最後に残っていたCouchDB バックエンドRuby APIを削除しました。ここに、作業を完了したことをご報告できることを嬉しく思います。
Chef Serverプラットフォームの進歩
CouchDBを削除し、Chef Server APIを単一のコードベースに統一したことで、Chef Serverプラットフォームの複雑性とフットプリントを減らすことができました。これによりパッケージサイズを20%削減し、Chef Serverで動作するサービスの数を25%削減しました。
これにより、我々は新鮮で一貫したオープンソースのコードベースを得たので、Chef Serverとのやりとりに関する新しい機能開発を加速できるでしょう。外部認証、LDAP経由の外部グループ、テンプレート化されたOrganizationポリシーといったよく望まれている機能をErlangとPostgreSQLで開発できるでしょう。これらの技術スタックをChefに多く投入しているので、すぐに出せるかもしれません。
Search機能の改良 -- Solr 4による速度向上
Chefは、Chefインフラを検索するために、Apache Solr検索サーバを用いています。Chef 11 Serverに同梱されたSolr (1.4)は2009年11月にリリースされました。技術的に言うと、これは太古のものです。5年の間、Solrチームはたくさんのすばらしい機能や改良を加えた製品をリリースしています。私達はChefコミュニティがそれらを体験できるようになったとご報告できることを嬉しく思います。
この最も定期的に求められていたChef Serverに対する改良の一つが成されたことで、保存されたオブジェクトが検索可能になるまでの多くの時間が削減されました。Chef 11とそれ以前では、あらゆる箇所のレイテンシが1〜60秒でした。もしChef Serverが高負荷になったなら、非同期プロセスのSolrへのデータ送信がリクエストの読み込みに追い付くまでに長くなっていたでしょう。最悪の場合、Hosted Chefは検索レイテンシが10分以上になっていたかもしれません。
Solr 4はこの問題を解決しました。私達は数か月間、Hosted ChefでSolr 4を運用してきました。その結果、検索レイテンシは平均で1秒ちょっとになりました。
プレミアム機能をすぐ利用可能に
これよりChefのすべてのユーザは、Chef Software社によって提供されるプレミアム機能のいずれについても、単に次のようなコマンドを実行することですぐ利用可能になります。
chef-server-ctl install $premium-feature-name
プレミアム機能には次が含まれます。
Analyticsプラットフォーム
Chef Serverに可視化機能を追加し、Chef Analyticsプラットフォームを通じて、ポリシーに従っているかの検証や変更の追跡を行えます。
マネジメントコンソール
RBAC (ロールベースのアクセスコントロール)の管理、ノードの編集・削除、秘密鍵のリセットを行うウェブベースのマネジメントコンソールです。Chef Clientが動作するOrganization全体、あるいは個別のノードに起きたことを最新の状態に保ちます。
Reporting
Chefで管理されたインフラ全体におけるchef-clientの実行で起きたことを記録、可視化します。
高可用性
Chef Serverが動作不良を起こしたとしても、データセンターやAWSリージョン内でChefサービスを中断しないようにします。
レプリケーション
エンタープライズで多数のデータセンターやクラウドアベイラビリティゾーンを使わなくとも、複数拠点間を単一の視点でメンテナンスでき、ネットワーク間で一貫性を保てます。
これらすべての機能は25ノードまでなら無償で利用でき、それを越えると30日間のフリートライアル期間があります。
Chef Identity -- 独自のSupermarketの運用
Chef 12は、SupermarketやChef Analyticsのような外部アプリケーションがChef Serverで認証することを可能とするChef Identityを含んでリリースされます。Supermarketをインフラに組み込む方法についてはブログ記事 Getting Started with oc-id and Supermarket を参照してください。
入手するには
Chef Server 12 RCをダウンロードするには、http://downloads.getchef.com/chef-server にアクセスし、OSを選択してください。
パッケージをダウンロードしたら、http://docs.getchef.com/server/ に従って導入してください。
以前のリリースからのアップグレードについては、現時点では次のバージョンをサポートしています。
- Enterprise Chef 11.1.8 とそれ以降
- オープンソース版Chef Server 11.1.0 とそれ以降
既知の問題
次の既知の問題は、Chef Server 12の正式リリースまでに対応します。
Secure LDAP
LDAPSを通しての既存のEnterprise Chefユーザの外部認証機能は、現在壊れています。
Push Jobs機能
Push Jobsパッケージは現在Chef Server 12にインストールできません。正式リリースまでにパッケージのメタデータを更新し、この問題に対応します。
将来
本日のリリースは、Chef Server 12の最初のリリース候補版です。Chef 12について公にできた最初の機会なので、あなたやコミュニティ、顧客から寄せられるフィードバックの量は限られるかもしれません。これまでの新リリースのように、このリリースをざっと試してみることをお願いします。レンタカーのように動かせるでしょう 🙂 新規ユーザでも既存のインストールからのアップグレードユーザでも、ご意見をお待ちしています。よくわからないことがあれば、次でお知らせください。
- サポートチケットを登録する: https://getchef.zendesk.com/hc/en-us/requests/new
- GitHub Issueを登録する: https://github.com/opscode/opscode-omnibus/issues
私達のサポートチームとエンジニアリングチームは、フィードバックの収集とChef 12の正式リリースの準備のために、数日から数週間にわたってこれらを徹底的に注視しています。
Chef社のすべてのチームに代わって。御笑覧ください。
[訳注] 日本におけるサポート条件はクリエーションラインまでお問い合わせください。