「アジャイル道場」体験してみた! #agile #アジャイル開発 #scrum
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初めまして、DiCoT所属の石原です。
クリエーションラインが提供している「アジャイル道場」に参加したので、体験談として報告したいと思います。
自己紹介
名前:石原 葵
所属チーム:Digital Co-creation Team(DiCoT)
これまでの業務:クラウド基盤サービスの開発/テストやプロジェクト管理をしていました。
社員インタビュー記事もあるので、よければ見てください!
アジャイル道場って何?
クリエーションラインの実務経験豊富な複数エンジニアによる20日間(6時間/日)の少人数制トレーニング。
「新メンバーのパフォーマンスが思うように出ていない」、また「チームメンバー同士のコミュニケーションがうまくいかず作業効率が上がらない」そんな現場の声から生まれたのが「アジャイル道場」です。
「マインドシフト」と「モダナイゼーション」 そしてリモートワーク下でもコミュニケーションを円滑に進めるノウハウを交えた内容で、アジャイル開発をリードするエンジニアの成長を図ります。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.creationline.com/agiledojo
私自身の言葉で説明すると、「価値を創造していくのに大切なマインドを知るトレーニング 〜アジャイル開発を添えて〜」でしょうか。
アジャイル道場を受講したきっかけ
アジャイル開発をしている案件に参画することになったためです。
これまではウォーターフォールで開発をしている案件に携わってきました。
スクラムのワークショップに参加したこともありましたが、それなりの時間をかけてのアジャイル開発は全くしたことがありませんでした。
また、仕事に対するマインドを変えたいと思ったこともきっかけの一つです。
アジャイル道場でやったこと
2022年4月1日〜4月28日の計20日間、スクラムで企画から開発まで実践しました。
メンバーは私含め5人(全員クリエーションラインのエンジニア)でした。
道場のコアタイムが10:00-17:00に設定されていて、残りの時間は自習や業務の時間ということになっています。ですが、今回は全員業務の都合がついていたので、毎日みっちり8時間を道場の時間として活用していました。
アジャイル道場を経て考えたこと
・正解がない世界でどう考えるか
アジャイル道場で気づいたことがあります。
それは、「誰も正解を知らない」ということ。
当たり前でしょ、と思われるかもしれませんが、これまでの私は、誰かが正解を知っていて、その正解を選び取るのが自分の仕事だと思っていました。相手の頭の中にあるものだけで何かを生み出そうとしていました。
だから、言われたことを正確にこなすことはできるけど、一緒に物作りをしているという感覚をあまり持てずにいました。
道場では誰も正解を知らないし、指示してくれる人はもちろんいません。
何をやるか、それをやるためには何が必要か、どれくらい時間がかかるのか、実現可能か、そもそもそれをやって誰が喜ぶのか、どんな喜びがあるのか、全部自分達で考える必要があります。
「ユーザの価値を意識しなさい」
道場では常にそう言われます。思えば、正解がない道のなかで、この「ユーザの価値」がいつも道標になっていました。
共に価値を生み出していくためには、顧客・会社・チームが一緒に道を歩いていることを認識すること、「ユーザの価値」を常に意識することが大切なのではないかと思いました。
・まず話すことの大切さ
これまで、自分の意見があっても、他人の意見を伺ってからじゃないと発言したり決定したりできない場面が多々ありました。
振り返って自己分析してみると、他の人は正解を知っていて、知らないのは自分だけなんじゃないか、みたいな不安を勝手に抱いてしまっていたからなんじゃないかなと思います。
道場の序盤では、自分達が作りたいものの企画を考えるのですが、他のメンバーは何を話すんだろう、とりあえず誰かが喋った内容を踏まえて考えよう、この考えはあまりにも馬鹿げているから自分の中だけにしまっておこう...こんな思考回路になってしまい、いいアイデアが出てくるどころか、コミュニケーションも十分に取れていませんでした。まぁ自分じゃなくても誰かがいいアイデアを出してくれるだろうという希望的観測みたいなものもありました。
案の定全く決まらず、20日間の道場で8日間プロダクト企画を考え続けるという異常事態となってしまいました。
ですが、分からないのが普通なんだとある意味開き直ったタイミングがあって、そこから結構安心して話せるようになりました。(何がきっかけになったとかではないような気がします。いいかげん吹っ切れた、みたいな感じです。)
結構何でもかんでも玉石混交状態で話していくうちに、だんだんアイデアがふるいにかけられて、最終的にこれで行こうという企画が決まりました。
頭の中でごちゃごちゃ考えているくらいならとりあえず話す!話すことは重要だと改めて気付かされました。
ぶっちゃけ道場はしんどい!
かなりハードです。楽な研修ではありません。それが1ヶ月、もしくはそれ以上続きます。
初めのうちはかなりの苦行でした。自分が今までやってこなかったことを1日中やるのでかなり頭も体力も使います。
基本的に無言タイムはありません。頭のなかで考えないで全て声に出すということが重要なので、ずっと喋り続けます。
そして、一人作業は原則禁止なので一日モブorペア作業で進めます。
自分で企画を考えたことがない、苦手だという人はさらに辛いかもしれません。
自分の生活の中でどうにかヒントを見つけようとするので、道場が自分の生活の中に侵食してきます。
私は企画で悩みすぎた結果、Youtubeで令和の虎を見るようになりました。
一人100個企画を考えてくる、筋トレしながら企画考える、泳ぎながら企画考えるとか各メンバー色々やりました。
私はイラストと共に20個以上企画を考えました。:(▼画像参照)
道場の面白いところ
こうした鍛錬を積んでいく中で、ちょっとずつ変化が生まれていくのが道場の面白いところだと思います。
何でもかんでも声に出すことへのハードルが低くなって、活発にコミュニケーションができるようになってくると、今までとは段違いのスピードで開発が進むようになってめちゃくちゃ面白いです。
自分一人でやるのでは絶対できないスピードでモノが作れます。
これが、コラボレーションの力...!と実感することでしょう。
スプリントレビューの後には必ず振り返りをするので、自分達の成長を実感できます。同時にまだまだできていないところも浮き彫りになるので、次はこうしようというTryにすぐ繋がります。
社内の人から変わったね、成長したねと言ってもらえたエピソードを一つ紹介したいと思います。
道場の最終日には道場発表会という1ヶ月間の集大成を見せる場があって、企画とプロダクトのデモ、道場での成長を発表します。
最後の質疑応答の時間で、とある質問をされました。
道場メンバーは5人います。
事前に誰が質問に答えるかは決めていません。
どうなったでしょうか?
今までだったらちょっと待ってみて誰かが答えてくれたらラッキー、誰も答えなくてシーンとして5秒くらい経ってからじゃあ自分が答えるか...みたいなテンポの悪い応答をしていたと思います。もしくは、痺れを切らした質問者が「〇〇さんに答えてもらおうかな」って振ってくれてようやく答えるみたいな。(ひどい)
発表会ではどうなったかというと、全員が質問に対して自発的に答えました。
誰かが返答した内容に対して付け加えたり、自分はこうですと自分の場合の補足をしたり、誰か一人だけで答えることはほとんどなかったと思います。
誰かと声がかぶることや、言葉がまとまってないことを気にして、喋らないという選択はしませんでした。
1ヶ月という短い期間で、他の人から見て成長したと言われるような変化があること自体が、私個人としてはものすごいことだと思っています。
発表が終わった後に変わったね!と言ってもらえるのは単純に嬉しかったです。
これから
5月からは今までとは違う案件に参画しています。
新卒から約5年間、一つの案件で仕事をしてきたので、別の案件に変わることは初めてです。
アジャイル道場を受けて、自信がついたこともあるし、不安になったこともあります。
アジャイルが魔法ではないように、アジャイル道場もまた魔法ではないのです。1ヶ月で全てがよくなるわけではありません。まだまだできないことはたくさんあります。
アジャイル道場が与えるものは、気づきや考えるきっかけであって、それをどう活用していくかは、自分次第なんじゃないかなと思っています。
今回、たくさんの気づきを得ることができたので、それを私なりに生かしていきたいです!
▼アジャイル道場では、「体験入門プラン」をご用意しています。
体験入門に関する詳細は、下記のバナーよりご覧ください。
※体験入門にはプログラミングは含みません。ご了承ください。