筆者は、2019年5月8日〜2019年5月14日にアメリカのニューオリンズで開催されたGitLab Contribute 2019に参加してきました。 約580名の参加者のうち、日本からの参加者は私を含めて3名しかいないという稀少な体験をしたので、どのようなイベントだったかを紹介したいと思います。
GitLab Contributeとはどのようなイベントか?
GitLab Contributeとは、およそ9ヶ月に1度、世界中のGitLabのチームメンバー(GitLab Inc.の社員)、およびコアチームメンバー(最も活動的なコミュニティーコントリビューター)が一堂に会するイベントです。
GitLab Inc.は、本社を持たない、全社員がリモートワークの会社です。2019年6月時点での社員数はおよそ680名で、その国籍は世界54カ国と多岐にわたっています。 そのため、普段の業務上のやり取りはGitLabのIssue、チャット、テレビ会議などで行い、社員同士が実際に会って話をする機会は滅多にありません。 GitLab Contributeの主な目的は、そのような社員同士が実際に会ってチームとしての連帯感を強めることや、会社のカルチャーを共有することと言えます。
これまでに、同様のイベントがGitLab Summitsという名称で6回開催されていますが、今回からGitLab Contributeという名称に改められました。 名称が変更された理由は、GitLab Inc.のミッションである「Everyone can contribute」を重視するイベント、すなわち誰もが参加できるイベントに変更されたためです。
ただし、GitLabのチームメンバー、およびコアチームメンバー以外がGitLab Cotributeに参加するには、参加費として$2,499がかかります。 参加費にはイベント期間中のホテル代と食事代が含まれるので、現地ではほとんどお金を使う必要はありませんが、けして安い金額ではありません。 往復の飛行機代も合わせると、日本から参加するには40万円近い費用がかかります。
参加した経緯
筆者は、2013年からおよそ6年にわたってGitLabにコントリビュートを続けており、これまでに3回GitLabのMVPに選ばれました。 その功績が評価され、コミュニティーコントリビューターとして今回のGitLab Contributeに招待されました。 筆者は、英会話がほとんどできない上に今まで日本から出たこともなかったので参加するかどうか迷いましたが、 参加費と飛行機代が無料になるとのことだったので、不安を抱えつつも参加することにしました。
イベントの内容
参加者同士の交流が主な目的のため、一般的なIT系のカンファレンスとは異なり、技術的なセッションはほとんどありませんでした。 また、参加者同士が交流するために、食事の時間やセッション間の休憩時間は長めに取られていました。
全員が参加するのは、初日のKeynoteと公園でのオリエンテーションと一部のセッションのみで、それ以外は各自が興味のあるワークショップ、およびアンカンファレンス(決められたテーマについてのグループディスカッション)に参加する形式でした。 およそ2時間半のKeynoteの全編がYouTubeで公開されているので、時間のある方はご覧下さい。
参加してみての感想
予想はしていましが、セッションの内容は英語のためほとんど聞き取ることが出来ず、非常に残念な思いをしました。 ただし、一対一の会話であれば、ほとんどの人がこちらに合わせてゆっくりと話してくれたので、 たくさんのチームメンバー、およびコアチームメンバーとのコミュニケーションを楽しむことができました。
三日目と四日目には、無料で参加できるニューオリンズ近郊の観光ツアーも企画されていて、そちらも満喫することができました。
英会話ができなくて恥ずかしい思いもしましたが、帰国してから英会話を学習するための良いモチベーションになったと思います。
最後に
GitLabにコントリビュートすると、次回のGitLab Contributeに招待されるかもしれないので、みなさんもぜひコントリビュートしましょう!
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