「DevOpsとマイクロサービスを基礎から学ぶセミナー」に行ってきた。
昨今、流行りのDevOpsとマイクロサービスについてマイクロソフトさんとKDDIさんと一緒に弊社の鈴木いっぺいさんがセミナーを開きました。今回はそのレポートをお届けします。
イベントページはこちら→
http://connpass.com/event/24500/
まず登壇したのは日本マイクロソフト、吉田パクえさんこと吉田雄哉さん。「パクえ」というニックネームは「パブリッククラウドエバンジェリスト」から来ているそうです。マイクロソフトと言えば「Windows!Office!」ということでいわゆるオープンソース系のソフトウェアとは対極にいる感じだったんですが、最近は.NETのOSS化やデータセンターのネットワークスイッチをLinuxベースで開発したりとか随分変わってきているみたいです。特にパブリッククラウドのAzureも凄く積極的に展開されていて日本でも注目されています。実はベンチャーでCTOをやっていたパクえさんの転身のモロモロはこちらをお読み頂くと良いかもです。→ http://prosheet.jp/blog/engineer/7390/
そんなパクえさんから出てきたのは「DevOpsって言っても結局、クラウドに合ったやり方でやらないと意味無くない?」ということ。つまりこれまで自社のクラスターで動いていたアプリをそのままクラウドに持ってきても場所が変わっただけ、それをやっても意味ない、だからもっと色んなものが変化しても付いていけるシステム、それを作りましょう、そうすると開発と運用が近くなって、結果的にDevOpsになりますよ、ということでした。ほとんど製品名とかが出てこないプレゼンだったんですけど大丈夫でしょうか?(笑)
日本マイクロソフトのパクえさん。
次に登壇されたのはKDDIの荒本さんと中嶋さん。お二人はKDDIの中のBusiness IDシステムというBtoB向けの認証サービスの開発をアジャイル&DevOpsで実現したという事例に関してお話いただきました。従来のKDDIであれば当然のように企画部門が仕様を作って、それを各ベンダーに出して見積もりを貰ってその中からベストの提案書(と金額)を選んで決裁、そこから開発がスタート、出来上がったら運用チームに引き渡して、というのが従来のやり方だったんですが、「それでは変化の大きいクラウドビジネスには対応できない!」ということで最初から素早く開発を行うこと、出来たものをスグに本番に入れてサービスインできること、を目標にされたそうです。そのためにスクラムを採用して、最初から開発と企画、それに運用の担当がひとつのチームになっていて、しかも開発のプロセスの承認決裁は最初に一括でOKを貰うんじゃなくて、3ヶ月毎にその先に進んで良いのか?を毎回稟議を通しているんだそうです。なんか緊張感がハンパない感じですね。
スライドは社内オンリーなモノを持ってきて頂いたということで写真撮影がNGだったんですけど、アジャイル開発のプロセスでは自動化されたテストが用意されていて、サーバー側が5000件のユニットテスト、クライアント側も3000件のユニットテストがチェックイン毎に自動的に走るんだそうです。更にリリース作業も自動化されていて本当にDevOpsが実現されているのがわかりました。ちなみにその辺りのツールは全てAtlassianのJIRA、Confluense、Bitbucket、Bambooで実装されているそうです。
KDDIの荒本さんと中嶋さん。 最後に登壇したのは弊社の鈴木いっぺいさんです。DevOpsの導入事例ということでアメリカやヨーロッパの事例を主にプレゼンテーションしました。いつもはLAに住んでいるいっぺいさんですが、HashiCorpやChefなどを始めとして欧米の尖った各ツールベンダーとの渉外を一手に担っております。自己紹介の時に「CPO=チーフポン引きオフィサー」なんて自称してましたが、まさにいろいろなベンダーとの出会いの中で見つけたDevOpsの事例を、どうしてそれが必要だったのか?どんなことが解決されたのか?などを中心に解説を行いました。 チーフポン引きオフィサーこと、鈴木いっぺいです。 全体的にリアルなDevOps事例の詳しい解説だったKDDIさんのインパクトが凄かったですね。DevOpsのツールを使いこなしていることやテスト、リリースが自動化されていることそのものよりも、トップダウンで開発を進めて3ヶ月毎に決裁を貰って進めるというのをもう1年も続けているということに驚きました。ちなみに弊社のエンジニアもそのプロジェクトの中に参加させてもらっています!KDDIさんのサクセスに引き続き貢献できたら良いなと思えたセミナーでした。
KDDIの荒本さんと中嶋さん。 最後に登壇したのは弊社の鈴木いっぺいさんです。DevOpsの導入事例ということでアメリカやヨーロッパの事例を主にプレゼンテーションしました。いつもはLAに住んでいるいっぺいさんですが、HashiCorpやChefなどを始めとして欧米の尖った各ツールベンダーとの渉外を一手に担っております。自己紹介の時に「CPO=チーフポン引きオフィサー」なんて自称してましたが、まさにいろいろなベンダーとの出会いの中で見つけたDevOpsの事例を、どうしてそれが必要だったのか?どんなことが解決されたのか?などを中心に解説を行いました。 チーフポン引きオフィサーこと、鈴木いっぺいです。 全体的にリアルなDevOps事例の詳しい解説だったKDDIさんのインパクトが凄かったですね。DevOpsのツールを使いこなしていることやテスト、リリースが自動化されていることそのものよりも、トップダウンで開発を進めて3ヶ月毎に決裁を貰って進めるというのをもう1年も続けているということに驚きました。ちなみに弊社のエンジニアもそのプロジェクトの中に参加させてもらっています!KDDIさんのサクセスに引き続き貢献できたら良いなと思えたセミナーでした。